坂本:自分もそのひとりですが、入るときはスポーツ記者になりたかったり、マスコミに関わりたいという人が多いです。「ずっと野球をしていたけれど、部活には入れない。それでも、六大学野球に関わっていたい」などの思いを抱えて入ってくる人もいます。
ただ、先輩の進路を見ても意外とマスコミに関わっていく人は少なく、例年15人ほど(卒業生が)いる中で、マスコミに就職していくのは3人ほどです。銀行や百貨店など、さまざまな業界に進んでいます。活動を続けていくうちに、色々と変化していくのだと思います。ですが、「明治のためになにかをしていきたい」という思いはみな根底にあって、それを持ちながら活動しているように思います。
---:部活、バイトなど、学生生活は大変ではないですか?
坂本:確かに、他の友だちの様子を聞くと、比較的明大スポーツ新聞部としての学生生活は大変のように思えます。でも忙しいというよりも、それを犠牲にしてでもやりきることによって得られる達成感は、とても大きいものがあると思っています。

明大スポーツ新聞部
---:取材でかかる交通費などは自分持ちですか?
坂本:そうですね。自分たちで負担しています。土日は各部活が試合があり、取材しに行くので、平日の夜などにバイトを入れています。
---:各部活の担当はどう決まるのですか?
坂本:1週間、担当部員による面接があります。そのスポーツが好きだったり、詳しかったり、ということが評価されたりして各部活に配属されます。人気の部活は、ただやりたいというだけでは選ばれなかったりもします。
---:人気のある部活は何ですか?
坂本:駅伝競走部、野球部などです。安定して人気が高いです。他には、水泳部、フィギィアスケート部なども人気ですね。僕はラグビー部、相撲部、端艇(たんてい)部を担当しています。
---:他にも沢山の部活があるのですか?
坂本:はい。ワンダーフォーゲル部や、ローバースカウト部など、一般の人にはなじみの薄い部活も沢山あります。

明大スポーツ新聞部
---:取材はどういったことをしているのでしょう?
坂本:主に、選手や監督に話を聞きにいくことをしています。2~3分ですかね。
---:意識していることはありますか?
坂本:相手の目を見ることです。あとは、心を許していないと、試合後の疲れているタイミングでは話してくれないので、粘って粘って、選手に自分への関心を高めてもらうことを意識していますね。
---:部として意識していることはありますか?
坂本:明大スポーツ新聞部は、文科系でもありますが体育会に所属する部活のひとつでもあります。そういったこともあって、部全体の伝統として、礼儀について厳しい部活となっています。あいさつをきちんとすることから、先輩へのメールにも必ず「お疲れさまです」を付けるということまで。当たり前かもしれませんが、そういった部分まで統制されています。今は比較的ゆるくなったようですが、ひと昔前は学ランが当たり前であったりしたようです。
---:毎年辞めてしまう人がいるんじゃないでしょうか?
坂本:そうですね。毎年何人もいます。
【明大スポーツ新聞部…休日返上、自費で各部活の活動を追い続ける 続く】