【THE INSIDE】梅雨の谷間の貴重な時間、質の高い練習試合を展開した「川越東・佼成学園」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE INSIDE】梅雨の谷間の貴重な時間、質の高い練習試合を展開した「川越東・佼成学園」

オピニオン コラム
佼成学園・川越東
  • 佼成学園・川越東
  • チームを引っ張る川越東・高波君
  • ベンチ前の佼成学園の選手たち
  • 果敢に攻める、川越東
  • 活気あふれる川越東のシートノック
  • 佼成学園・伊藤佑真君
  • 佼成学園・岡田舜君
  • 佼成学園・幸田一真君
夏の大会本番を1ヶ月後に控えて、多くの高校野球部では最後のチームの仕上げ時期にかかっている。しかしながら、皮肉にも日本の気候は、この時期が梅雨入りとなる。

チームを仕上げていきたい指揮官たちは、少しでも実戦形式の練習や練習試合を積んで経験値を増していきたいところでもある。しかし、天候には勝てないという事情もある。そんなジレンマが各地の高校野球の現場でも起きている。

それだけに、雨が上がってグラウンドも使用可能となった土日の練習試合は貴重だ。ほとんどの学校でこの時期の週末は貪欲に練習試合を組んでいるが、特に是非やってみたいという相手との試合が流れると、監督としては痛いというのは正直なところであろう。

また、普段あまり対戦しない県外の相手と戦って、いろいろ試してみたいことも多くあるだろう。いわゆる秘策というものを練りながら、「こんなケースで、この作戦はどうだろう」ということを試してみたくなるというのもまた、正直なところである。

ことに、6月も中旬から下旬の練習試合というのは、ある程度力関係の似通ったところとの対戦が多く組まれるようになる。そこで、お互いの力がどの程度なのか、いろいろな可能性の最終チェックでもあるのだ。そういう意味では、この時期の試合は非常に意義深いものがある。

梅雨真っただ中の6月中旬。第3週の週末も土曜日は前日からの雨で、川越東は予定していた伊勢崎清明の試合はコンディション不良で流れてしまった。そんなこともあって、野中祐之監督は、翌日の佼成学園と組んでいた試合で試したいことにいろいろチャレンジしていこうという考えになっていた。

佼成学園のシートノック

佼成学園のグラウンドは、都心の西永福にありながら、広さも十分にあるし人工芝なので、雨さえ上がればまず試合が流れる心配をしなくてもいい。佼成学園は、かつて甲子園出場も果たしているがその後はやや低迷。それでも、立教大でコーチ・助監督などを務めて、その後は社会人野球のリクルート(その後、ローソンに移管)で監督も経験した藤田直毅監督が就任して復活の兆しを示している。11年と15年春には都大会で準優勝して関東大会にも進出を果たしている。

ともに、埼玉県と東京都では、甲子園に手の届く位置につけていながら、あと一つふたつの壁に阻まれているというところ同士である。そういう意味では、お互いの力関係からいっても、試したいことを試し合うには格好の相手と言っていいであろう。

そして、そんな試合は練習試合とはいえ緊迫感のある好試合となった。川越東は2年生の宮崎元気君、佼成学園はしなやかな左腕の中村陸人君が先発した試合は、お互いが初回の貰った形で好機を得たが、川越東は攻めきれず、佼成学園は5番の岸川君が右前へ適時打を放って先制。しかし、試合はここから以降、投手戦となっていく。

宮崎君は時に大きなタテのカーブが有効で、佼成学園打線に的を絞らせない。三振を奪うというよりは、上手に打ち気をかわしていく投球術だ。これに対して中村君は178cm70kgでやや線が細いかなという印象ではあるが、スラリとした体躯で切れ味のよさが持ち味。この二人の投げ合いは見ごたえがあった。

1点を追いかける川越東は6回に二死走者なしから、4番の前多君が右中間に三塁打して、続く浪江君が遊撃深いところに内野安打して同点に追いついた。中村君としては、失投というよりは簡単に二死としたところで、ちょっと安易にストライクを取りに行ったところを狙い打たれたといったところだった。もちろん、それを逃さなかった前多君が素晴らしかったと言っていいだろう。

三塁打を放った川越東・前多君

そして、川越東は7回からは故障上がりのエース小笠原君が登板。立ち上がりは、失策と四球でややピンチを招いたものの、その後はバントをさせない力投で切り抜けた。中村君はそのまま9回を投げ切って、被安打は5本で、6回1失点のみに抑えた。小笠原君も3イニングを無失点に抑え、結局試合は練習試合でもあり、2試合目のプランもあるので1対1のまま引分けということになった。

しかし、そのまま延長戦を戦ってどういう結末になるのかというのを見届けたいような思いにさせられた好試合だった。この時期に、こうした濃い内容の試合をこなしていくということは、お互いにチームの成長になったはずである。

また、2試合目は、それぞれに多くの選手も起用したが、川越東は外野手から投手にコンバートして8ヶ月くらいという山田君が力投。野中監督は、「あれだけ投げてくれれば、期待以上」と、6イニング1失点に抑えた力投を評価していた。この試合は10対2で川越東が石川君、中本君などの本塁打もあって圧倒した。佼成学園も堀口君の本塁打も出たが、「ちょっと甘いと、打たれますね。層の差が出てしまった」と言っていたが、それでもお互いに守りでの好プレーも出て、いい雰囲気の試合だった。
《手束仁》
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