オーストラリアでは、特に50歳~74歳までの女性には2年に一度のマンモグラフィーでの検査が奨励されており、ドクターの紹介状を持たなくても乳ガン検診センターで受診可能。ここでは超音波よりも、マンモグラフィーの方が検査方法として導入されることが多い。
乳ガンのリスクが高くなる50歳・60歳台で、マンモグラフィー検診を行っている女性は日本の36.4%に比べるとオーストラリアは若干高めの55%(Organisation for EconomicCo-operation and Developmentによる2011年の統計)。
二人にひとりの受診という数字を見ると決して受診率が高いとは言えない。多くの人が早期発見のために検査を受けられるようにオーストラリア国内の一部地域では、検診を無料で実施している。
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乳ガン予防のために運動を継続すること
イベント事務局のアンケートによると、オーストラリアの女性の約半分が毎日30分ほどの運動もしていない。そして60%以上の女性が毎月の自己検診をしていないが、4人に3人は病院での診察やマンモグラフィーなどの定期検診を2年に一度は行っている。しかし、2年に一度の検診だけではなく日々の生活の中でできることがあるのではないだろうか。
大会関係者は、「このMother’s Day Cassicをゴールとして掲げ、楽しみながら定期的にトレーニングすることで健康を保持することができれば、このイベント自体が健康増進にも大きく貢献できるのでは」と語る。
イベント公式サイトでは、すでに2016年5月8日のMother’s Day Cassicに向けたカウントダウンが始まっている。個々にゴールを定め、日々のトレーニングをすることが最終的には乳ガンを減らすことへ繋がるのではないだろうか。
動画は2015年のプロモーション用に作られたもの。イベントのトレードカラーなっているピンクのウェアに身を包んだランナーたちが印象的だ。