そして注目の第2戦、セルティックスは序盤からアービングに強いプレッシャーをかけ、レブロンにはすばやいヘルプで躊躇させ、ターンオーバーを誘発させる攻撃的なディフェンスを仕掛けます。一方のキャブスはビッグスリーが影を潜める中、216cmのティモフェイ・モズコフがゴール下で奮闘して食らいついていきました。
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ティモフェイ・モズコフ
強豪チームには必ずと言っていいほど、NBAを代表するスタープレイヤーがいます。ビッグスリーを擁するキャブスは、まさにその典型的なチーム。一方セルティックスは若いですが実績の少ないプレイヤーばかり。セルティックスはアービングとレブロンといったスタープレイヤーをチームで抑えにかかりました。
NBAの魅力のひとつにダンクのような派手なプレイ、華麗なドリブル、強烈な1対1がありますが、それらを発揮させない訓練されたチームディフェンスなども見ていて興奮します。
とくにディフェンスの激しさがシーズンと比べてグッと上がるプレイオフで、アービングがドリブル中にボールを奪われかけたり、レブロンがドライブしてもリングに向かえないセルティクスのディフェンスは、チーム力で勝負するとはどういうことか、見せつけられたように思いました。前半はとくにレブロンが思うようにスタッツを伸ばせず、キャブスはホームながら非常に苦戦してしまいます。
ただ、キャブスもビッグスリー結成1年目にしてプレイオフでホームコートアドバンテージを獲得したのは伊達ではありません。シーズン開始当初こそ、ビッグスリーが噛み合いきらずに長所を消してしまったり、チームとしてまとまりを欠いた印象を持ちましたが、試合を重ねるごとにチームとして成長していきました。
【NBAプレイオフの醍醐味を味わう…キャバリアーズ対セルティックス 続く】