4月14日に行われた欧州チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグ、ユベントス対モナコ戦はユベントスがホームで1-0と先勝した。
「私は正義を好む。人生であれスポーツであれ、誰にとっても権利と義務は同等であるべきだ」。試合後、モナコのレオナルド・ジャルディム監督は、不服そうな顔でそう振り返った。
試合はここまで堅守を武器に勝ち上がってきたモナコが、速い寄せでユベントスにペースを作らせない、理想どおりの展開で進んだ。
前半を0-0で折り返した試合が大きく動いたのは、後半12分だった。アルバロ・モラタがエリア内で倒され得たPKを、アルトゥーロ・ビダルが決めユベントスが先制する。
リードを許したモナコもカウンターから反撃を試みる。だがGKジャンルイジ・ブッフォンに阻まれ、ゴールが奪えない。MFアンドレア・ラッジに代えてFWディミタール・ベルバトフを投入したモナコに対し、ユベントスはMFアンドレア・ピルロをDFアンドレア・バルザリに交代する。
ホームで逃げ切りを図ったユベントスの守りを崩せず、モナコは敵地で完封負けを喫した。
ジャルディム監督は「PKはアンフェアな判定だった」と嘆いた。
「私としてはモナコは、バランスの取れた試合をしたと思う。試合の最初の20分も、最後の20分も良い戦いをしたのはモナコのほうだった。結果は非常にアンフェアなものであり、存在しないPKによってもたらされた。この判定が2試合の最終結果に影響しないことを願っている」
この判定に対し、一方のマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、「私はその場面を見ていないので、コメントできない。ベンチからはファウルがエリアの中なのか外なのかは分からなかった。だがDFのファウルだったと思う」と語るに留めた。
《岩藤健》
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