3月22日のイタリアのクラシックレース、ミラノ～サンレモ。2009年大会の覇者で優勝候補だったイギリスのマーク・カベンディッシュ（エティックス・クイックステップ）は、レース終盤にチェーンが脱落するトラブルが発生し、最後の争いに残れなかった。
3月はじめに南アフリカでウィルス性胃炎に感染し、その後、体調不良が続いているカベンディッシュ。またティレーノ～アドリアティコではゴールスプリントの瞬間にチェーンが外れるアクシデントに見舞われたが、この日も同じトラブルが起こり、優勝争いから脱落した。
「調子はよくなかった。病気になる前の調子にはまだ近づいてないんだ。でも、チームは上りで僕をいい位置に置いてくれた。チプレッサまで残り1.5kmのやや平坦なところで、チェーンが外れたんだ」
「下りで差を詰めるためにエネルギーを使った。ポッジオの手前では、僕の前の選手がその前の選手から一瞬離された。そのとき、僕は加速に必要なエネルギーが残ってなかったんだ」
「僕の調子とメカトラの後の集団に追い付くためのエネルギー消費で、かなり後方に取り残された。でも、少なくともみんな無事だったし、デゲンコルブは勝利に値するよ」
エティックス・クイックステップはカベンディッシュ脱落後、ミカル・クビアトコウスキーとゼネク・スティバルに勝負を託したが、この2人もポッジオの下りで落車に巻き込まれチャンスを失った。なお、2人とも軽傷で、カベンディッシュとともにレースを完走している。
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