■サイクリストの理想の住まいとは
まず、誰でも当てはまるというものはありませんから、僕自身が引っ越すことを前提とします。そうしないと真剣味に欠けますからね。今の住まいは10階建て集合住宅の7階で、間取りは3LDK。駅から徒歩3分と交通の便に恵まれています。都心までの移動には時間も費用もかかりますが、僕の場合は毎日のことではありませんから気になりません。

集合住宅の駐輪場。雨露を避けられるよう、屋根付きが最低条件となる
なぜ駅に近いところにしたかというと、輪行バッグに入れたツーリング車を担いで駅まで(から)歩くことを考えたからです。ツーリング車はロードバイクより重いため、担いだまま長い距離を歩くのは大変です。かといって駅と自宅の間を自走するにも分解や組み立てに時間がかかるため、それも現実的ではありません。住まい選びの第1条件が駅からの距離だったのです。
とはいえ最近はツーリング車に乗る機会が減っていますし、それを条件とする人はサイクリストでもまれです。ここは思い切って駅から遠いエリアに絞ってみます。その代わりに都心までの距離を短縮することを考えました。こうすれば移動に、自転車を利用する機会がもっと増えるからです。
ということで注目したのが足立区鹿浜や同区新田、荒川区西尾久、江戸川区北篠崎、川口市領家など。陸の孤島…とまでは申しませんが、いずれも駅から離れています。その一方で都心までは10~15kmほどと、今より5~10kmも短くなります。もう1つ見逃せないのが、5か所ともサイクリングロードのある荒川や江戸川まで1km弱と近いこと。日頃の練習はもちろんのこと、ロングライドも気軽に楽しめます。3月14日に開業した上野東京ラインのおかげで熱海や伊東まで乗り換えなしとなった赤羽駅や尾久駅も、江戸川区北篠崎を除いて利用範囲内です。

たとえ角部屋であっても、共用の廊下に駐輪するのはNG
エリアが決まったら次は物件。やはり自転車乗りとしては駐輪場が気になります。以前、僕が住んでいた集合住宅は、各階に駐輪場がありました。そのため駐輪スペースに余裕があるうえ、15階ということで屋外でもほとんどホコリをかぶることはありませんでした。もちろん防犯上のメリットもあります。このような恵まれた物件は少ないでしょうが、屋根付きであることは最低限求められますし、住戸数に見合ったスペースが確保されているかどうかも要チェックです。
愛車を屋内で保管している場合は、自転車をエレベーターに持ち込んでも支障がないかどうかも気になります。住人の中にはそれを快く思わない人もいて、建物の管理規約で禁止されていることもあります。また、室内練習をすれば、ローラー台の発する音や振動が階下に伝わることがあります。エレベーターで他の住民と鉢合わせしたときは遠慮したり、ローラー台も夜遅い時間や朝早い時間の利用を避けるといった配慮が必要でしょう。