「みんなで頑張って五輪につなげたい」。アジア選手権10位の新城幸也 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

「みんなで頑張って五輪につなげたい」。アジア選手権10位の新城幸也

スポーツ 短信
ゴール後、悔しさがあふれ出す3位の内間康平と新城幸也
  • ゴール後、悔しさがあふれ出す3位の内間康平と新城幸也
  • 「みんなで頑張って五輪につなげたい」。アジア選手権10位の新城幸也
  • 先頭集団を追う新城。後ろには後続集団も見える
アジア選手権エリート男子ロードがタイのナコンラチャシマで開催され、日本チームは現日本チャンピオンの佐野淳哉をはじめ、アジアのレースで優勝経験のある中島康晴、内間康平、そして新城幸也の4選手が出場した。

新城が他国のチームからマークされることを想定し、日本チームのだれかが勝てる展開にすることが最大のポイントだった。レースは市街地に設けられた1周8kmの平たんコースを15周回。真昼の気温の上昇を考慮して夜20時にスタートするナイトレースとなった。

序盤から各国のアタック合戦の中でイラン選手が飛び出し、前半は単独で逃げ続けた。後続集団からの追走が始まり、日本チームの内間が追走グループに入り、イラン選手に追いつく。この時点で10人の先頭集団が形成された。

フラットなコースで折り返しも多いため、逃げている選手と追走集団はすれ違う形でタイム差を確認できることもあって、メイン集団からこの先頭集団を追う追走集団がすぐに形成される。その中に新城と中島が入り、残り60kmほどで先頭の10人と
新城、中島が含まれる13人の追走集団の差は40秒ほどに迫った。

この時点で新城は積極的に先頭集団を追いつつも、先頭集団に入っている内間に「よく休んで勝ちをねらえ」と指示を出していた。先頭10人のうちイラン勢が2人という有利な状況であったため、後続から新城が追いかけることにより、他チームは逃げるために体力を消耗し、チームメイトの合流を待つ内間は休めるという状況だった。

残り3周に入って先頭10人のペースが落ちた隙をついて、新城は単独で先頭に追い付くことを試みた。先頭10人と新城、そして、新城に追いついたUAEの選手が15秒差でレースは残り1周回に入った。

先頭集団からはイランのベテラン選手アスカリがアタック。再び単独で先頭を走る。新城とともに先頭を追うUAEの選手は新城に協力することはなく、新城が先頭を引き続けた。ゴール手前5kmで新城とUAEの選手が先頭に追いつくが、さらにその前をアスカリが逃げ続け、独走でゴール。後続集団のゴールスプリントで2位に入ったのは新城と一緒に追いついたUAEの選手だった。内間は3位に入り、最後はスプリントで内間のアシストをした新城は10位でレースを終えた。

「もっと早い段階で追いつきたかった。優勝したアスカリは強かったが、自分が引き連れていってしまった選手が2位に入っているのは悔しい」とゴール後の新城。

「初戦なので、エンジンのかかりが遅かったね。最後は自分が追いつけば、内間の手伝いができると思って、必死に追いついた。日本チームとしていい形はできていたので、またみんなで頑張って来年のオリンピックにつなげたい」
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