2015年ツアー・オブ・カタール、2月9日の第2ステージはアル・ワクラ~アル・コー・コーニッシュ間の194km。砂漠の強風によって集団がバラバラになる中、ゴールにたどりついた先頭集団のスプリントを制したノルウェーのアレクサンドル・クリストフ(カチューシャ)が今季初勝利を挙げた。
ツアー・オブ・カタール史上、最も厳しいステージのひとつとなったこの日。序盤2時間はかなり強い追い風で、メイン集団の平均速度は54km/hにまで達した。その後、風向きが変わると集団はエシェロンと呼ばれる斜め陣形になり、バラバラに分裂していく。残り30kmでは20人の先頭集団が抜け出し、クリストフをはじめ有力選手がここに入り込んだ。
ラスト1kmでこの集団はわずか13人まで絞り込まれ、最後のスプリント争いをクリストフが制した。クリストフ自身とカチューシャにとって今季初勝利で、またカチューシャはカタールでも初勝利となった。
2位はアンドレア・グアルディーニ(アスタナ)、3位はグレッグ・バンアーベルマート(BMCレーシング)だった。
この結果、クリストフは総合首位にも浮上し、ゴールドジャージに袖を通した。
クリストフは終盤までサポートしてくれたチームメイトに感謝し、「とても長いスプリントだった。僕は少し差をつけていたテルプストラ(エティックス・クイックステップ)とグアルディーニに追いつき、残り500mで全開で行った。コントロールできていると思ったけど、グアルディーニは速い選手だ。ゴールラインを越えたときに、ようやく確信したよ。ついにカタールで勝てたね! 今日の強風のコンディションは僕向きだった。ノルウェーでは僕は海岸に住んでいて、さらに強い風が吹いているんだ」と喜んでいた。
《》
page top