1月22日、阪神の鳥谷敬内野手が兵庫県西宮市内の球団事務所で再契約交渉に臨み、5年20億円(推定)という破格の条件でサインした。
鳥谷への最大級の敬意と信頼だ。海外フリーエージェントを宣言した際にも、鳥谷の残留を最後まで信じていた和田監督ら球団首脳。ここにきて、鳥谷への信頼を再度表すかのように破格の条件を提示した。これに応えるように鳥谷は、「阪神で終われたらと思う」と、野球人生を阪神に捧げる覚悟を表明した。
これに対して、「鳥谷が残ってくれて最高や!それも阪神で終わるなんて発言は涙出てきたで」「トリがいないといるじゃチーム編成も戦力もだいぶ変わる。和田監督が一番ホッとしてるんじゃないか」「あと5年てことは38歳か。鳥谷はもっとできるだろ」「連続試合出場の記録をガンガンのばしてほしい」などと、鳥谷に賛辞を惜しまないファンの声。
阪神は今季も優勝候補であることには間違いない。ただ、広島に復帰した黒田やヤクルトにフリーエージェントで加入した成瀬ほか、他球団がエース級投手の戦力補強に成功するなど戦力差は均衡しつつある。
それでも、生涯阪神を宣言した鳥谷が、今季にかける思いは相当なもの。鳥谷は2005年の優勝を経験しているが、「あの時は先輩方に優勝させてもらったようなもの」と、自身が主力として優勝を達成することに強い意欲を持ち続けている。
優勝を期待する熱狂的な虎党の後押しを受けて、虎の主将はこれからも甲子園で躍動し続ける。
《浜田哲男》
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