セレッソ大阪は6日、南野拓実選手がオーストリアのFCレッドブル・ザルツブルクに完全移籍すると発表した。
南野は中学時代にセレッソ大阪ユースに入団。以来セレッソ一筋で育ってきた生え抜き選手だった。2012年にトップチームと契約しデビューすると、2013年にはベストヤングプレーヤー賞も獲得。今後が期待されていた。
セレッソはJ2への降格が決まっており、主力選手らの動向が注目されていた。そのタイミングでの移籍に南野は「チームが降格してしまったタイミングで移籍してもよいのか、本当に毎日悩みました。ただ、ヨーロッパでプレーするチャンスは何度もくるものではないと思いましたし、選手としてよりレベルアップすることができる環境はどこかを考えた末に、ザルツブルクに移籍することを決めました」と、クラブの公式サイトで葛藤があったことを告白している。
「将来の日本代表として頑張ってほしいですな」「若いうちに海外で揉まれるのは良い経験になるか」「セレッソをJ1に昇格させてからドイツのクラブに行った方がいい気がするけど」「南野の移籍は残念」などファンの間にも複雑な思いが広がっている。
「ヨーロッパの舞台で成長して、将来またセレッソに貢献出来るような選手になりたいと思います。少しでも応援していただければ嬉しいです。本当にありがとうございました」とコメントを発表した南野。ザルツブルクは国内リーグ8度優勝の強豪。今季はUEFAヨーロッパリーグでも決勝トーナメント進出を決めており、クラブ内でのレギュラー争いも厳しい。
簡単な挑戦ではないが、リオ五輪で世界の強豪と戦うためにも、南野には一回り大きく成長してもらいたい。
《岩藤健》
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