2014年に開催された三大大会、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの激闘を、それぞれの主催者から提供された公式記録写真で振り返ってみる。
まずは5月9日から6月1日に開催されたジロ・デ・イタリア。
モビスターのナイロ・キンタナが24日間の激闘を制し、コロンビア選手として初めて総合優勝を達成した。コロンビア勢はさらに2分58秒遅れの2位にオメガファルマ・クイックステップのリゴベルト・ウラン。山岳賞にトレックファクトリーのフリアン・アレドンド。新人賞はキンタナ。区間勝利はキンタナ2、ウラン1、アレドンド1。まさにコロンビア旋風が吹き荒れた。
英国のフリストファー・フルームら強豪が7月のツール・ド・フランスに照準を合わせるために欠場したことはあるが、小柄で軽量なコロンビア選手が生まれもっての高地で鍛えた心肺機能を生かして、山岳ステージを制圧した。キンタナは2015年にツール・ド・フランス優勝を目指すが、ジロよりも平たん路や石畳などさまざまな要素があるツールで真価が試される。
トレックファクトリーの別府史之は2時間58分07秒遅れの82位。ヨーロッパカーの新城幸也は4時間05分01秒遅れの127位。ともに2度目の完走を果たした。
《山口和幸》
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