ドーピング問題に揺れるアスタナ、条件付きでワールドツアーライセンス認可 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ドーピング問題に揺れるアスタナ、条件付きでワールドツアーライセンス認可

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  • UCIのブライアン・クックソン会長
ドーピング問題に揺れるカザフスタンのアスタナについて、UCI(国際自転車競技連合)はライセンス委員会が条件付きでワールドツアーライセンスを認可したことを12月10日に発表した

アスタナ・プロチームでは、マキシムとバレンティンのイグリンスキー兄弟、および練習生のイリヤ・ダビデノークの3人からドーピング陽性が検出され、UCIは2014年10月にライセンス委員会にチームのアンチドーピング方針などについて再調査するように依頼していた。

11月6日、アスタナはライセンス委員会と面談。さらに細部にわたる調査の結果、ライセンス委員会は下記の調査結果を明らかにした。

ひとつは、チームによるアンチドーピング対策と選手のサポートスタッフがこれまで機能していなかったこと。次に、チーム内のアンチドーピング対策を強化するためサポートスタッフの再組織化に着手したこと。最後に、重大なドーピング事件が繰り返されたことを考慮し、これらの対策の実行を監視することが重要であるということだ。

上記を考慮し、ライセンス委員会は2つの条件を課した。そのひとつは、ドーピング問題専門の独立機関であるローザンヌ大学スポーツ科学研究所(ISSUL)による調査を受けること。この調査結果は、2015年2月はじめに発表される。もうひとつは、2017年からUCIワールドチームに義務化される内部運用要求をアスタナが2015年から守ることである。

しかし、ISSULの調査結果がクロだった場合、または内部運用要求の実施に不備があった場合、または2015年シーズン中に新たなドーピング事件が起こった場合は、ライセンス取り消しの可能性があるとも警告している。

さらに、イタリアで報道されているパドバでのドーピング捜査については「現時点ではUCIとライセンス委員会は認知していない。チーム(アスタナ)に対する証拠が確立されれば、UCIはライセンス委員会に(調査を)要求する」と触れている。

UCIのブライアン・クックソン会長は「アスタナの場合、依然としてとても深刻な状況だ。一方、チームはライセンス委員会が課した2つの要求(競技面、財政面)には応じているので、仮ライセンスは十分に認められる」と説明している。
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