現在24歳のトマスは今年7月にハイチへ亡命。アメリカの市民権を得てドラフトに掛かる方法ではなく、フリーエージェント選手として好条件を引きだした上でのMLB入りとなった。
トマスは2013年のWBCにキューバ代表で出場。日本戦でホームランを打つなど打率.375、2本塁打、5打点と活躍。メジャー関係者も注目していた。
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ヤスマニ・トマス
長打力あるが決して鈍重な選手でもなく、守備では外野の両翼を守る。交渉前の公開練習にはレッドソックスや、ジャイアンツなど10球団が訪れた。
今季はメジャー最低勝率に沈んだダイヤモンドバックス。来季にかける意気込みが伝わってくる。しかし、こうなると難しいのはイチローへの影響だ。
かねてより興味を持っていると報じられてきたダイヤモンドバックスだが、優先順位の高いトマスを獲得できたことで「トマスがDバックスってイチローやばない?」「イチローはパドレス行きそうだなぁ」など、熱心に交渉してもらえないのではと危惧するファンもいる。
外野が手薄なダイヤモンドバックスの事情を考えれば、4番手の選手として期待できるイチロー獲得に動く可能性は充分にあるが、イチロー本人がその扱いで満足できるかは分からない。
打てる外野が欲しい事情はマリナーズにもあり、「これで先発(クマさんかな)と誰かのトレードの可能性がまた上がってきたわけだが」「マリナーズは外野の補強どうするつもりなんでしょう?」「インパクトのある選手が着実に減ってきてる、マリナーズどうするんだろ?」と、トレードも含めた今後の慌ただしい動きを予想する声もある。
動き始めた移籍市場。注目選手が控えており、今後も大型契約の報道が続きそうだ。