白鵬が1敗、逸ノ城が2敗で迎えた最終日。注目の逸ノ城は相撲巧者安美錦に白星をあげ、優勝へ望みをつないだ。
一方横綱どうしの結びの一番では、鶴竜は白鵬の右をさして左四つになる。鶴竜は上手をさぐるも白鵬の下手が厳しく、巻き返して両差しすることができない。白鵬は右をさされ不利な姿勢となったものの下手をうまくしぼり掛け投げ。31度目の優勝を達成した。
東 決まり手 西
双大竜 ● とったり ◯ 鏡桜
時天空 ◯ 寄り切り ● 若の里
旭秀鵬 ● 押し出し ◯ 貴ノ岩
千代丸 ● 押し出し ◯ 誉富士
蒼国来 ● 寄り切り ◯ 北太樹
玉鷲 ◯ 小手投げ ● 旭天鵬
佐田の富士● 寄り切り ◯ 千代鳳
佐田の海 ● 押し出し ◯ 魁聖
安美錦 ● 押し出し ◯ 逸ノ城
隠岐の海 ● 小手投げ ◯ 勢
宝富士 ● 押し出し ◯ 栃煌山
松鳳山 ● 突き落とし ◯ 嘉風
栃乃若 ● 寄り切り ◯ 豊ノ島
高安 ● 突き落とし ◯ 碧山
大砂嵐 ◯ 寄り倒し ● 遠藤
照ノ富士 ◯ 小手投げ ● 荒鷲
常幸龍 ● つきひざ ◯ 豊響
豪風 ● 押し出し ◯ 豪栄道
琴奨菊 ● 寄り切り ◯ 稀勢の里
白鳳 ◯ 掛投げ ● 鶴竜
三賞
殊勲賞と敢闘賞ともに新入幕にて優勝争いにからみ、平幕力士では46年ぶりに横綱に土をつけた逸ノ城となった。技能賞は多岐にわたる取り口と曲者として有名な安美錦。勝ち星も10勝と今場所は健闘しベテラン力士の貫禄を見せた。
殊勲賞 逸ノ城
敢闘賞 逸ノ城
技能賞 安美錦
各段の優勝
幕内優勝 東横綱 白鵬
十両優勝 西十両5枚目 栃ノ心
幕下優勝 東幕下42枚目 安彦
三段目優勝 西三段目54枚目 高木
序二段優勝 東序二段13枚目 濱口
序の口優勝 西序の口17枚目 雷電
来場所の九州場所は11月9日が初日、千秋楽は11月23日。今年最後の九州場所では今場所の逸ノ城の快進撃をどの力士が止めるのか、今場所新大関となった豪栄道は来場所星は伸ばせるか。遠藤、嘉風、大砂嵐などの平幕力士の健闘などに注目が集まる。
《上水流晋》
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