2014年エネコツアーは8月16日、ベルギーのヘールレン~エワイエ間の173.9kmで第6ステージが行われた。
この日のコースはベルギー・アルデンヌ地方の16の上り坂が含まれ、リエージュ~バストーニュ~リエージュの名物の上り坂、ラ・ルドゥートをゴールを含め3回上る最難関ステージだ。
ファビアン・カンチェラーラ(トレックファクトリーレーシング)、アンドレア・グアルディーニ(アスタナ)が未出走となり、142選手がスタートした。
その直後、トム・ボーネン(オメガファルマ・クイックステップ)、モレノ・モゼール(キャノンデール)、ネイサン・ハース(ガーミン・シャープ)ら有力選手を含む8人の逃げが形成され、最大8分近くの差を広げる。レース後半、この中からハースが飛び出し、独走で逃げ続けた。
メイン集団はフィリップ・ジルベール擁するBMCレーシングがコントロールし、人数を絞り込んでいく。この集団からアレクサンドル・ピショ(ヨーロッパカー)がアタックすると、残り16kmでハースをかわし、先頭に立つ。
さらに集団からアルノー・ジャネソン(FDJ)、ティム・ウェレンス(ロット・ベリソル)も飛び出してピショに合流。新たな先頭3人の中から、ウェレンスが他の2人を振り切り、集団との差もどんどん広げていく。
後方ではラルス・ボーム(ベルキン)、リーダージャージのトム・ドゥムラン(ジャイアント・シマノ)らが強力な追走を始めるが、時すでに遅し。最後のラ・ルドゥートの上りも単独で駆け上がったウェレンスが、プロ初勝利となるステージ優勝を飾った。
2位は50秒差をつけられボーム、3位は52秒差でグレッグ・バンアーベルマート(BMCレーシング)。リーダージャージのドゥムランも52秒差の4位だった。この結果、ウェレンスは総合でも首位に立ち、2位には7秒差でボーム、3位には13秒差でドゥムランが続いた。
23歳のベルギー人、ウェレンスは「総合は重視してなかったけど、この勝利はとてもうれしいよ。(明日の最終ステージは)ボーナスタイムに注意しなければならない。まだ終わってないけど、僕たちはできる限り頑張るよ」と総合優勝にも意欲を見せている。
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