2014年エネコツアー(UCI2.WT)は、8月12日、オランダのワールウェイク~フースデン間の平坦な175.8kmで争われた。
序盤、アタック合戦の末にパベル・ブルット(カチューシャ)らを含む3人の逃げが4km地点で抜け出し、最大6分近くまでタイム差を広げる。
レース中は突然強い雨が振り出したり、晴れ間が広がったりと変わりやすい天候。横風や時おり現れる石畳区間も、選手たちを苦しめる。
逃げの3人は残り30kmでまだ4分近いリードを守っていたが、ここからメイン集団はペースアップ。残り12kmでブルットは他の2人を置き去りにし単独先頭となるが、残り4.8kmでついに集団に捕まった。
再び雨が降り出す中、メイン集団ではパンクや落車で遅れる選手も出始め、終盤はいくつかに分裂する。最後は20人あまりの集団でのスプリント争いとなるが、タイミングよく集団半ばから加速したゼネク・スティバル(オメガファルマ・クイックステップ)がステージ優勝をつかんだ。2位はこの地域が地元のラルス・ボーム、3位はセプ・バンマルケとベルキン勢が続いた。
昨年のエネコツアーでも総合優勝を飾っているスティバルは、ボーナスタイムを獲得したおかげで、早くもリーダージャージを獲得した。
シクロクロス世界王者でチェコ・ロード王者でもあるスティバルは、大会公式サイトを通じ「今日のゴール前は混乱していた。風と雨で危険だったんだ。(ゴール前は)ラルスとクインツァート(BMCレーシング)が抜け出し、僕は自分で飛びついた。完璧なシチュエーションだったね」と勝利を振り返った。
第3ステージは9.6kmと短距離の個人タイムトライアルで、総合順位に再び動きが見られそうだ。
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