2014年ツアー・オブ・ユタ(UCIアメリカツアー2.1)は、8月10日、最終日の第7ステージがパークシティをスタート&ゴール地点とする125.5kmで争われた。終盤に超級山岳を越え、その後は下ってゴールする難コースだ。
スタート後、40km近くを走ってようやくクリスティアーノ・サレルノ(キャノンデール)、マールテン・チャリンギ(ベルキン)ら8人の逃げが形成され、最大4分30秒のリードを築く。しかし、終盤の超級山岳の上りに入ると逃げ集団もメイン集団もバラバラになり、下りで先頭は総合首位のトーマス・ダニエルソン(ガーミン・シャープ)、総合2位のクリストファー・ホーナーとウィナー・アナコナ(ともにランプレ・メリダ)、ウィルコ・ケルデルマン(ベルキン)、そして最後に追いついたカデル・エバンス(BMCレーシング)の5人に絞られる。
ゴール前はこの5人での争いとなり、最終コーナーでアウト側からライバルたちを抜き去ったエバンスが前日に続いてステージ優勝を勝ち取った。同タイムで2位はケルデルマン、3位はアナコナ。
ベテランらしい走りでステージ2連勝を飾ったエバンスは「総合の選手たちはかなり疲れているだろうと思っていた。最大の不安は、数的優位だったランプレの選手たち。でも、僕はエネルギーを温存していた。アタックは1回だったけど、全力だったんだ」とレースを振り返っていた。
エバンスから5秒遅れでゴールしたダニエルソンは、危なげなくリーダージャージを守り切り、ツアー・オブ・ユタ総合優勝2連覇を達成した。2位は52秒差でホーナー、3位は1分43秒差でアナコナとランプレ勢が続いた。
山岳賞はジョセフ・ロスコプフ(ヒンカピー・スポーツウェア)、スプリント賞はユーレ・コチャン(スマートストップ)、ベストヤングライダー賞はディラン・テウンス(BMCレーシング)、チーム総合優勝はランプレ・メリダが獲得している。
《》
page top