米国で開催されているツアー・オブ・ユタは8月8日、ワイオミング州エバンストンからユタ州カマスまでの163.1kmで争われた。
スタート直後、今大会ステージ2勝のモレノ・ホフランド(ベルキン)が体調不良でリタイアとなる。序盤は多くの選手が逃げを試みるが、最終的にブレント・ブックウォーター(BMCレーシング)ら3人の先頭集団が形成された。
コース中盤の2級山岳の上りで、メイン集団からベテランのイェンス・フォイクト(トレックファクトリーレーシング)ら3人が飛び出し、先頭に合流。最大5分のリードを築く。しかし、終盤の周回コースの途中にある3kmの未舗装路区間で、すべての逃げは吸収された。
最後は集団スプリントの争いとなるが、ユナイテッドヘルスケア、BMCレーシングのトレインが崩壊し、混戦模様に。そして、残り300mと早めに飛び出したエリック・ヤング(オプタム)が、追いかけるユーレ・コチャン(スマートストップ)、キエル・ライヒネン(ユナイテッドヘルスケア)をホイール半分の差で抑え切って、ステージ優勝をつかんだ。
大会のプレスリリースを通じ、ヤングは「僕個人にとっても、チームにとっても信じられないよ。第1、第3ステージはとても惜しかったんだ。残り300mの標識を見たとき、僕の距離だと悟った。ユーレとキエルが、僕の後ろについているのはわからなかった。行くしかなかったんだ。全力で左側を真っ直ぐ行って、うまく決まったんだ」と最後のスプリントを振り返っていた。
総合首位は変わらず、トーマス・ダニエルソン(ガーミン・シャープ)がリーダージャージを守っている。
《》
page top