東欧のポーランドを舞台にしたステージレース、第71回ツール・ド・ポローニュが8月3日に開幕した。
今回、7月に行われたツール・ド・フランスで区間2勝を挙げ、山岳賞ジャージも獲得してパリ表彰台に上ったポーランド人のラファエル・マイカ(ティンコフ・サクソ)が参加している。さすが地元というだけあってマイカの人気がすごい。
スタート地点にマイカが登場するとメディアが一気に群がりのは当然だが、ゴール地点へ行けば司会者と観客がマイカコールをしている。司会者が「ラファエル!」と声をあげると観客が「マイカ~!」と声をそろえて叫んでいるのだ。
沿道に行けばマイカの絵をかかげて応援する少女もいる。開幕前日に小さなホテルに宿泊したのだが、経営する夫婦はレースの取材に行くという話をすると「マイカが出場するよね」と嬉しそうに話してくれた。
ツール山岳賞獲得でマイカは一躍ポーランドの時の人になっている。しかしマイカ本人を見ているとそんな周りの空気に流されることもなく、冷静に対応しているようだ。
ポーランドはミカル・クビアトコウスキー(オメガファルマ・クイックステップ)を筆頭にプロの世界で活躍する選手が目立ってきている新興国だ。マイカの登場で国民は自転車ロードレースに対する興味がより一層強くなったことだろう。
《五味渕秀行》
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