【礒崎遼太郎の農輪考】大阪中之島マルシェに自然農法の生産者として出店してみたらわかったこと | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【礒崎遼太郎の農輪考】大阪中之島マルシェに自然農法の生産者として出店してみたらわかったこと

オピニオン コラム
大阪中之島マルシェ
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7月の中旬、関西周辺で自然農法を実践している、20代~30代の若手農家&農業グループで、大阪中之島で開催されたマルシェに初出店してきた。マルシェとは、フランス語で市場という意味で、今、生産者と消費者が交流しながら販売する方法として注目を集めている。

野菜、米、お茶、綿。若手自然農法家達が丹誠込めて、作った農産物を棚に並べて、マルシェが始まった。筆者のグループの自然農法の売りは、無肥料・無農薬、そして自家採種。自然農法とは、ただ単に、安全な食べ物を作るための農業ではなくて、最大限に自然のエネルギーや恵みを享受するための最良の方法なのだということを本当は訴えたかったのだ。

幸いなことに、多くの方がブースに訪れ、興味を持って話を聞いてくれた。試食として、きゅうりやししとうやお茶、を勧める。おいしいと言ってもらえると、それだけで心がほぐされる思いがする。マルシェに出てみて、話をしながら販売しないと味わえない、喜びというものがきっとそこにあったのだと思う。

まだまだ、自然農法の認知度が低いせいか、野菜を買って行ってくれる人もそれほど多くない。それでも、たまには、自分たちで作った野菜を持って、不特定の人に販売してみること。少しずつでも、求めている人に出会っていくこと。小さな積み重ねがやがて実を結ぶと信じて。
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