2016年ヴェロシティが開催される予定の台湾では、現在、自転車を中心にした街づくりの構想が練られている。
すでに使われていない電車の線路に花壇で取り囲んだ歩道やサイクリングパスを作る。また駅には、自転車のメンテナンスやショップを作るなど、自転車に優しい街づくりに積極的である。
駅には自転車のレンタルショップを置き、自転車で駅に、そしてサイクリングで次の駅へという風に、電車と自転車でシームレスな旅ができるよう、計画が進んでいるそうだ。
オーストラリアのアデレードでは、電車に自転車と共に乗る(いわゆる輪行)は可能であるが、バスに載せるところまでは至っていない。今後の大きな課題となりそうだ。
ヴェロシティ14のカンファレンスで、日本における自転車ツーリズムの戦略を述べた徳島大学教授の山中英生氏は、今回のイベントについて感じたことについて以下のように述べた。「ヴェロシティオーストラリアの自転車政策が続いていることに,力強さを感じました。やはり,自転車を愛する人々の声が、道づくり、まちづくり、あそび、観光と様々な分野で大きな声になることがとても大切なんだと身にしみました。台湾もライフスタイルに自転車愛を併せ持った人々の、発言力の高まりが感じられました」。
2年後の台湾、今後の変化に注目したい。
《豪州フォトグラファー さくら麻美》