『美味しんぼ』“被ばく描写”問題……環境省、「住民に鼻血が多発しているとは考えられない」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

『美味しんぼ』“被ばく描写”問題……環境省、「住民に鼻血が多発しているとは考えられない」

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『美味しんぼ』(「ビッグコミックスピリッツ」公式サイトより)
  • 『美味しんぼ』(「ビッグコミックスピリッツ」公式サイトより)
  • 環境省の見解
 週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)4月28日号に掲載された人気漫画『美味しんぼ』(雁屋哲作・花咲アキラ画)の福島第1原発にまつわる描写をめぐり、事故による被ばく問題が再び関心を集めている。これを受け、環境省は8日、「放射線被ばくが原因で、住民に鼻血が多発しているとは考えられません」との見解を示した。

 問題となっている『美味しんぼ』では、主人公・山岡士郎たちが福島第1原発を見学した後、疲労感や鼻血が出る症状を訴えるシーンがあり、ネット上を中心に「福島への風評被害を助長するのではないか」と懸念されていた。

 この描写に対し、福島県双葉町は小学館に対し「風評被害を生じさせている」として厳重抗議。また、環境省は住民などから不安の声が多数寄せられているとして、「放射性物質対策に関する不安の声について」と題した文書をホームページ上に掲載。「東京電力福島第一原子力発電所の事故の放射線被ばくが原因で、住民に鼻血が多発しているとは考えられません」とした。

 なお、小学館側では「鼻血や疲労感の表現は、綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載させていただきました」と公式サイトにて説明。鼻血や疲労感が放射線の影響によるものと断定する意図、風評被害を助長する意図のどちらもないと釈明している。

 また、作者の雁屋哲氏は「私は真実しか書けない」と、自身の取材が確かなものであると強調している。
《花@RBBTODAY》

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