
米スポーツ専門局『ESPN』は26日(日本時間27日)、「2026年予想:ナ・リーグ各チームの命運を分ける1つの指標」と題し、記事を公開。25年シーズンにおける各球団のスタッツから、1つ気になる数字を取り上げ、それが26年シーズンの成否を分ける要因となるか分析した。
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■下降線を描き続ける得点数
王者ドジャースに関して、『ESPN』が取り上げたのは「30.7」という数字。これは25年における野手陣の加重平均年齢。単なる平均年齢ではなく、各選手の年齢と出場時間を加味して導き出されたもので、端的に言えば「実際に多く出場している野手、つまり主力の平均年齢が30.7歳」ということになる。
この数値について、同局は「これはメジャー全体で最も高齢なグループ」と指摘。ただ、今季に関して言えば、ヤンキースに次ぐ得点数をマーク。不安視する必要はないように見えるが、実は下降線を描いている。
同局によると「ドジャースの得点数は、23年の906点から24年には842点、そして25年には825点へと減少している。これは24年にショウヘイ・オオタニ(大谷翔平投手)を加えたにもかかわらず……という数字であることを忘れてはいけない」と警鐘を鳴らした。
■主力が軒並み30オーバー
そして、「もしドジャースが“付け入る隙のあるチーム”になってしまうとすれば、その理由は主力が年齢を重ねることで、この野手陣の成績がさらに下降する可能性がある点だろう」と主張。示された「30.7」という数字が、来季に及ぼす影響を危惧した。
同局は最後、「フレディ・フリーマンは依然として素晴らしいが、36歳で新シーズンを迎える。マックス・マンシーもシーズン中に36歳になる。ムーキー・ベッツは33歳で、自身ワーストのシーズンを終えた。テオスカー・ヘルナンデスも33歳で、出塁率は.284だった。チームはブルペンを強化したが、さらに攻撃陣の強化、あるいは少なくとも若返りを図るかどうか注目される」と結んだ。
年齢を重ね、衰えを隠せなくなるのはいつなのか。それが26年に訪れるという可能性は、否定できない。新シーズンは世代交代も視野に入れる必要があるかもしれない。
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