
フリーエージェント(FA)市場における目玉、コディ・ベリンジャー外野手の代理人を務めるスコット・ボラス氏に対し、批判の声が出ている。
マーリンズの元社長が「法外な要求をしている」と指摘し、その交渉方法について懐疑的な目を向けた。米メディア『CLUTCH POINTS』が一連の流れを伝えている。
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■「業界では笑い者」
ベリンジャーを巡っては、古巣ヤンキースやドジャース、メッツなどが争奪戦に参加している様子だが、新天地はいまだに決まっていない。
先日、米経済誌『フォーブス』のバリー・M・ブルーム記者が「ベリンジャー陣営は 8年総額4億ドル(約625億円)の契約を求めている」と報道。しかし、代理人のボラス氏は「この金額は正確ではない」と即座に否定し、同記者も撤回に応じた。
ただ、話はこれで収まらず、以前マーリンズの球団社長を務めていたデビッド・サムソン氏が自身のポットキャスト番組で、ボラス氏に対して猛批判を展開。
「実際、彼がとんでもない人物だということは知っておくべきだ。理不尽で、筋が通らない。実際、業界では笑い者だ。彼は今この瞬間も、常識外れの金額を要求していて、年配のオーナーや新参のオーナー、あるいは何らかの形で彼の術中にハマってしまった人物に救われている」と主張した。
■総額4億ドルの根拠なし
さらに、ベリンジャーがスーパースター級の契約を結ぶという予想自体を否定。「もしベリンジャーが自分を年俸5000万ドル級の選手だと思っているなら、それは完全に妄想だ。どんな分析をしても、そんな評価にはならない」と指摘。
その上で「ボラスがどれだけ馬鹿げた話を吹き込もうと関係ない。FA用の資料がどんなに立派だろうと、あちこちの球団に売り込もうと、彼が総額4億ドル級の選手だと主張できる根拠はどこにもない。年俸5000万ドル級の選手だなんて話にもならない」と厳しく断じた。
今回の騒動を伝えた『CLUTCH POINTS』は、ボラス氏について「交渉に際し、非常に強気な金額設定でスタートすることで知られているが、市場の評価と報じられた数字との乖離が、懐疑的な見方を強めている」と記した。
ボラス氏は今井達也投手、岡本和真内野手も担当しており、ここからエージェント業界の大物がどう動くのか、注目が集まっている。
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