メジャーリーグの戦力均衡化を図るための制度「Competitive Balance Tax（CBT）」、通称「贅沢税」が19日（日本時間20日）公開された。年俸総額が一定額を超えた球団に課されるペナルティで、今季対象となったのが9球団。ドジャースが1億6937万5768ドル（約267億2000万円）で30球団トップに立った。
◆ドジャースが再び獲得候補に、巧打者ビシェットが「二塁手転向に前向き」 “遊撃手ワースト”の守備力がネックで柔軟姿勢
■資金力豊富なニューヨーク2球団も凌駕
米メディア『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者は同日、自身のXに「ドジャースが記録的な税金を支払った最終的なCBT給与明細」と投稿し、球団別の年俸総額と贅沢税一覧を公開。ドジャースは年俸総額が4億1734万1608ドル（約658億円）で、基準額を超えたことで課された贅沢税が1億6937万5768ドル（約267億2000万円）にのぼった。
これは、カージナルスやロッキーズ、ブルワーズ、ツインズなど下位12球団の年俸総額を上回る数字でメジャー史上最高額に到達。ペナルティだけで多くの球団を凌駕した。
贅沢税2位は、メッツの9163万7501ドル（約144億5600万円）と大きな開き。3位ヤンキース、4位がフィリーズで、5位にワールドシリーズで戦ったブルージェイズが続いた。サラリーキャップを設けていないメジャーリーグにおいて、資金力がある球団の無制限な補強を抑制する仕組みだったが、違反ライン近辺の球団以外は殆んど機能していない状態だ。
◆大谷翔平が獲得を進言？ 米メディアを駆け巡る「ドジャースがヌートバーに関心」という情報……侍戦士の再共闘は実現するか
