
メジャーリーグのフリーエージェント(FA)市場が今ひとつ活発化しない。近年は大物選手が残ったまま越年するケースも珍しくなく、キャンプインを迎えても新天地が決まらないケースも散見される。今オフもカイル・タッカー外野手にコディ・ベリンジャー外野手、ボー・ビシェット内野手、アレックス・ブレグマン内野手など、大型契約が見込まれる主力級に動きがない。
米ポッドキャスト番組『ファウル・テリトリー』は7日(日本時間8日)、FA市場の停滞に関して議論を交わした。要因は球団の消極姿勢ではなく、贅沢税による実質的な獲得コストの増加と、ローカルTVの放映権収入を巡る不安定な状況が重なった結果だと分析した。
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■基準値を超える球団に影響
『ファウル・テリトリー』がFA市場の停滞を巡ってまず取り上げたのが、贅沢税の影響。基準を超えている球団では、選手の年俸は契約額のみならず、ペナルティを含めた「実質コスト」で計算されるという。
番組内ではドジャースを例に、エドウィン・ディアス投手の契約が紹介された。後払いを含めた平均年俸は約2100万ドルとされているが、贅沢税を考慮すると負担は約4300万ドルに達する。仮に年俸4000万ドルの選手を獲得した場合、ドジャースでは約8400万ドル、ブルージェイズでも約7600万ドル相当の支出になるとされた。FA選手は額面の年俸ではなく、ほぼ倍額の投資として判断される。
■ローカルTVの契約解除も編成判断に直結
『ファウル・テリトリー』がもう一つ挙げたのが、ローカルTVの放映権収入を巡る問題。同番組では、スポーツ専門局『FanDuel Sports Network』の経営悪化に触れ、収益面で不安定な状況にあると紹介。番組後の8日(同9日)には、ブレーブスやレッズ、タイガース、ロイヤルズ、エンゼルス、マーリンズ、ブルワーズ、カージナルス、レイズの9球団が契約解除を発表した。
放映権収入に目途が立たない上記球団のオーナー陣は、GMに明確な補強予算を示しにくくなっており「いくらFAに使えるのか分からない」状態が続いている。FA市場全体の動きが鈍くなっている要因のひとつのようだ。
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