
卓球の「WTTファイナルズ香港2025」は14日、男子シングルスの準決勝が行われ、同日夜に行われる決勝の対戦カードが決定した。これまで4度の開催で同種目は中国勢が優勝を独占してきたが、今回は張本智和(トヨタ自動車)とトルルス・モーレゴード(スウェーデン)が決勝進出を果たした。
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■「戦いは終わりを迎えた」
2021年から始まったWTTファイナルズ(21・22年は「WTTカップファイナルズ」)では、第1回大会を樊振東が制し、22、23(24年1月開催)、24年大会では王楚欽が3連覇。中国勢の圧倒的な強さが際立っていた。
しかし、5度目の開催となる今大会は異なる展開に。日本のエース・張本智は、昨年と同じく林詩棟(中国)と準決勝で激突。フルゲームにもつれ込んだ接戦を4-3で制し、4度目の決勝進出で悲願の初優勝に王手をかけた。
一方、もう一つの準決勝では異例の事態が発生。4連覇を狙っていた王楚欽(中国)が会場には姿を現したものの、負傷のため試合前に棄権を申し出た。試合は行われず、モーレゴードが不戦勝で決勝進出を決めるという波乱の展開となった。
WTT公式サイトもこの異変を報じ、「男子シングルスの決勝が決定し、林詩棟と王楚欽の戦いはここで終わりを迎えた」とコメント。中国メディア『捜狐』も、「林詩棟は張本智和に3-4で惜敗。王楚欽は負傷により0-4で棄権し、中国男子卓球の優勝の可能性が消滅した」と驚きをもって伝えている。
これにより、決勝は4度目の挑戦で初優勝を目指す張本智と、初の決勝進出を果たしたパリ五輪銀メダリスト・モーレゴードの顔合わせに。ともにWTTファイナルズ初制覇を懸けた注目の一戦が幕を開ける。
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