
ドジャースのウィル・スミス捕手が、フリーエージェント(FA)となっている“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手とミゲル・ロハス内野手の残留を熱望した。米メディア『ドジャース・ネーション』が6日(日本時間7日)に伝えたもので、クラブハウスでリーダー的存在のベテラン2人にラブコールを贈った。
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■「球団も戻すために動くだろう」
スミスは今回のワールドシリーズ(WS)で、7試合制における捕手としての最多イニング出場(73回)というMLB新記録を打ち立てた。
『ドジャース・ネーション』によると、そんなドジャースの誇るスター捕手が今回、FAになっているベテラン2人に残留要請を行ったという。
取材に応じたスミスは「彼らはチームリーダーであり、2人は今年本当に大きく貢献してくれた。ロハスの本塁打(WS第7戦で9回に同点ソロ)、キケの活躍……プレーだけじゃない。フィールド外でもクラブハウスでも、彼らの存在の大きさが分かるんだ。個人的には、ぜひ彼らに戻ってきてほしい。球団としても彼らをチームに戻すために動くと思う。彼らのことが大好きだし、来年また一緒に戦えることを願っている」と話した。
■「ポストシーズンのモンスター」
34歳の“キケ”ことE・ヘルナンデスは、ポストシーズンなど大舞台に強く、“お祭り男”の異名を持つ人気者。『ドジャース・ネーション』も「キケはポストシーズンのモンスター。秋の戦いにおいて、客観的に見ても史上最高の選手の1人と言える」と称えた。
今季もレギュラーシーズンは、93試合の出場で打率.203、10本塁打、35打点にとどまったものの、ポストシーズンは全試合スタメン出場。勝負所での打撃や好守が光った。
一方、36歳のロハスといえば、今回のWS第7戦、1点ビハインドの9回に放った起死回生の同点ソロが記憶に新しい。『ドジャース・ネーション』は、この一発を「球団史上、最も重要な本塁打」に位置付けている。
ロハスは来季限りでの現役引退を表明しており、スミスとしては、ラストイヤーをドジャースで過ごすことを求めた形だ。
『ドジャース・ネーション』は最後、「チームとしては若返りを図りたい意向があるものの、来季2人のどちらもいないという状況は、なかなか想像しがたい」と結び、スミスの残留要請を支持した。
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