
バレーボール女子の「世界選手権(2025世界バレー)」は25日、タイ・バンコクなどで6日目が開催される。世界ランキング4位の日本は、同8位のセルビアと首位通過をかけて激突。開幕2連勝を飾り、決勝トーナメント進出が決まったチーム同士の対決となるが、対戦相手のセルビアはどんなチームなのか。公式戦の戦績や、主軸のメンバーを紹介する。
◆【実際の映像】3連覇を狙うセルビア、世界屈指のスパイカー・ボシュコビッチが躍動! 世界バレー初戦ウクライナ戦ハイライト
■世界バレー2連覇、東京五輪では銅メダルを獲得
セルビアは日本とともに世界ランク10位以内に入り、世界バレーでは2018年、22年に2大会連続優勝を達成、今回で3連覇を狙う強豪国だ。2016年のリオ五輪では銀メダル、21年開催の東京五輪では銅メダルを獲得している。
予選ラウンドでは2戦を終えた時点で、2試合連続でストレート勝ちを収めたセルビアが勝ち点6と、日本(5)を上回りプールH1位の座に君臨している。
セルビアは個々の強さと組織力の高さを併せ持つチームで、高さのある鉄壁のディフェンス、高い攻撃力を持つ選手が確実に得点を決めるスタイルで勝利を重ねている。
今年のネーションズリーグ(VNL)では第2週まで若手主体のメンバーで出場し、予選ラウンド3勝9敗で決勝トーナメント進出を逃したが、世界バレーでは開幕2連勝とチームの立て直しに成功したことが窺える。
■エース兼主将の28歳オポジットに注目
セルビアの注目選手は、2大会連続MVPを受賞し、今大会でエース兼キャプテンを務める28歳のティヤナ・ボシュコビッチ。世界屈指のスパイカーで、3位に入賞した東京五輪ではベストオポジット賞を受賞。22年の世界バレーでは2連覇に貢献し、2大会連続MVPとベストオポジット賞に輝いている。
2013年から代表に選出されたボシュコビッチは193センチの長身とパワーを併せ持つ本格派サウスポー。卓越したテクニックと状況判断能力を兼ね備えている。安定した高い得点力を武器に、セルビアを勝利に導く立役者的な存在だ。
しかし、そんなボシュコビッチは25日に行われたカメルーン戦の第2セットでチームメートの足を踏み転倒。右足関節を負傷し、途中交代となった。決勝トーナメントに向けて、日本戦の出場を見送る可能性もあり、負傷の詳細情報や復帰時期にも注目が集まっている。
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