
卓球女子の橋本帆乃香(デンソーポラリス)は、7日から11日まで行われた「WTTチャンピオンズ横浜2025」にワイルドカードとして初参戦。1回戦を突破し、2回戦では世界ランキング1位の孫穎莎(中国)から第1ゲームを奪うなど、初出場となった舞台でインパクトを残した。
世界ランキングを日本勢4番手の11位にまで上げている27歳のカットマンについて、中国メディアも関心を寄せている。
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■対外試合では41連勝を記録
橋本はグランドスマッシュ初出場でベスト8に入った7月の「USスマッシュ」に続き、地元開催のチャンピオンズにも初参戦。1回戦では相手国のエースである鄭怡静(台湾)にストレート勝利し、2回戦では世界女王の孫穎莎から1ゲームを奪う奮闘を見せた。
世界ランキングも11位とトップ10に迫る橋本に中国メディアも関心を寄せており、『捜狐』は「橋本帆乃香は卓球界でどのレベルの選手なのか?」と見出しを打ち、特集記事を掲載している。
記事内では「まず、橋本帆乃香は常に高い才能を持っており、最近になって急成長した選手ではない」と言及。2017年には19歳にして世界ランキングを13位まで上昇させており、「彼女は早い段階で名声を獲得していた」とダブルスでは世界選手権でのメダルも獲得してきたキャリアを振り返っている。
また、現代では減少傾向にあるカットマンとしての価値にも触れており、「たとえ専属のカットマンの練習パートナーがいたとしても、橋本帆乃香のレベルに到達することは難しい」と、トップ10に迫る活躍ぶりを評価。さらに、「技術的・戦術的なシステムは、真似や研究、攻略することが非常に困難である」と、相手選手の研究が難しいと分析している。
横浜での孫穎莎戦に敗れるまでは日本人選手以外への対外連勝記録を41に伸ばすなど、2025年に躍進を見せている橋本。国際大会へ精力的に参戦し、トップ10も目前の27歳の躍進には注目が集まる。
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