
メジャーリーグは31日(日本時間8月1日)にトレード期限を迎えた。球団史上初の連覇を目指すドジャースは、28歳のジェームズ・アウトマン外野手をツインズへ放出し、救援のブロック・スチュワート投手を獲得するなど動きを見せたが、ライバル球団たちに比べて控えめな補強に終始した。
米メディア『ロサンゼルス・タイムズ』は同日、「ドジャースは現有戦力が活躍できると賭けている」と題してYouTubeに動画を投稿。同紙のジャック・ハリス記者とコラムニストのビル・プラシュケ、ディラン・ヘルナンデスの三氏がトレードを総括した。
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■「現有戦力が活躍できると賭けている」
出演者らは、今回のドジャースの動きを厳しく批判。救援のスチュワート獲得に関しては「かなり良い投手」と一定の評価を与えたものの、「トップリリーバー6人が他チームに行ったのに、ドジャースは何もできなかった」と落胆を隠さなかった。
フィリーズはジョアン・デュラン、メッツはライアン・ヘルズリー、ヤンキースはデビッド・ベドナーとカミロ・ドバル、同地区パドレスは多くの有望株を放出し、剛腕メイソン・ミラーを獲得するという驚きのトレードを成立させた。ライバル球団のなりふり構わぬ大補強には、とりわけ衝撃を受けたようだった。
同記者らは、狙っていた守護神候補をことごとく他球団にさらわれたドジャースを「空振り三振」と揶揄。プラシュケ氏は「これは終わりの始まりかも、白旗を揚げたみたいだ。クローザー不在でどう戦うんだ。ドジャースのやったことは狂っているよ」と語気を強めた。
故障者を多数抱えるドジャースは、残り2カ月で現有戦力の立て直しを図り、ポストシーズンを万全で迎える方針を選んだ。ライバルたちの積極的な補強を尻目に、最後まで慎重姿勢を崩さなかった王者の賭けは吉と出るか、凶と出るのか。
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