
米スポーツ専門局『ESPN』は16日(日本時間17日)、オールスターブレイク時点での各リーグのMVP選手を予想している。
ナ・リーグで首位に立つのがドジャースの大谷翔平投手で、対抗馬となっているカブスの新星との争いにも関心を寄せている。
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■「力強い活躍を見せる必要がある」
大谷はここまで95試合に出場し、打率.276、32本塁打、60打点、OPS.988を記録。シーズン途中には2季ぶりの投手復帰を果たしており、5試合の登板で9回を投げて10奪三振で1失点。防御率1.00を記録するなど二刀流としても上々の復活を遂げている。
ブラッドフォード・ドリトル記者が掲載した記事内で大谷は、ナ・リーグのMVP最有力候補として選出。ア・リーグのMVP候補に選出したアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)、サイ・ヤング賞候補に選出したタリク・スクーバル投手(タイガース)、ザック・ウィーラー投手(フィリーズ)とともに、「大きな怪我をしない限りは、彼らを追い抜くには、後半戦で力強い活躍を見せる必要がある」と展望している。
そんななか、大谷に次ぐ2番手の評価を受けたのがカブスのピート・クロウ=アームストロング外野手で、“PCA”の愛称でもお馴染みとなった23歳の新星は守備、走塁に加えて2025年シーズンに打撃面を開花させた。95試合の出場で打率.265、25本塁打、71打点、27盗塁を記録。初出場となったオールスターでも先発に名を連ねるなどブレイクを果たした。
記事では「そもそも彼はオオタニなのだ」とドジャースのスターを有力視しつつも、「しかし、この時点でクロウ=アームストロングが真に迫る存在になり得るという現実を受け止めなければいけない」とも言及。このままのペースを維持すれば42本塁打、46盗塁に到達するというスタッツに触れつつ、カブスの新星の脅威についても記している。
それでも、“投手大谷”が後半戦さらなる上昇気流に乗れば、2人の争いは打撃での直接比較になると予想。「クロウ=アームストロングにとっては厳しいものになるだろう」と大谷が優位に立つと見ている。
自身3度目となるオールスター前の30本超えを果たし、投手としても完全復活へ歩み出した大谷。そんな二刀流選手の対抗馬として浮上しているクロウ=アームストロングとのMVP争いはどのように推移していくのか。
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