
ドジャースのブレイク・スネル投手が発した「スロー調整宣言」が、波紋を呼んでいる。昨季ワールドシリーズ(WS)まで戦った疲労を考慮し、慎重に仕上げていく方針を球団と確認。3月下旬の開幕戦に間に合うか、見通せないという。しかし、スネルは昨季レギュラーシーズンで61回1/3を投げただけで、投球回数はポストシーズン(PS)を含めても100回程度。そのため、疲労が理由で出遅れることに疑問の声があがっている。
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■「球団は慎重に扱い過ぎている」
先日ドジャースのチャリティーイベントに参加したスネルは、米地元メディア『カリフォルニアポスト』などの取材に対し、「昨季は最後まで投げ切れたことはうれしかったが、正直きつかった」とWSまでの激闘を振り返った。
そして、オフに球団と話し合い、春先はスローペースで調整していくことを確認。開幕戦に間に合わせることを目指すものの、無理をしない方針で決まったという。
ただ、昨季のスネルは4月上旬に左肩の炎症で故障者リスト(IL)入り。復帰まで4カ月かかり、8月上旬にようやく戻った。そのため、レギュラーシーズンは61回1/3しか投げられず、ポストシーズンの34回を入れても年間で100回弱に過ぎない。これは昨季限りで現役を引退したクレイトン・カーショーよりも少ない数字となっている。
だが、シーズン終了後には「疲れ果てた、もう限界だ」という発言もしており、米地元メディア『ドジャース・ウェイ』は、「球団は彼を慎重に扱い過ぎている」と苦言。年俸(約3600万ドル)に見合う稼働率とは言えず、「一部ファンは不満を抱いている。高給取りにはもっと期待してもいいはずだ」と伝えた。
■PSを勝ち抜くための戦略?
一方、マーリンズで球団社長を務めていたデビッド・サムソン氏は、米ポッドキャスト番組に出演し、「スネルが開幕に間に合わないというのは、投げられる状態に達しないからではない。シーズン後半まで健康を保つためには、あえて遅めに起用する必要があることを球団が十分に理解しているからだ」と指摘した。
さらに「私はドジャースのフロント陣を批判するつもりはない。むしろ、その逆だ。PSを勝ち抜くために何が必要なのか、その道筋を示してくれたことに拍手を送りたい。先発投手が30試合以上投げる時代は過去のものになる」と主張した。
PSで活躍してくれれば、出遅れは容認するのか。それとも、高額報酬に見合った稼働をシーズン中から求めるのか。スネルのスロー調整が物議を醸している。
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