
米紙『USA TODAY』は7日(日本時間8日)、今季ここまでのペースをもとに、記録に関する記事を公開。更新が期待できる数字や、避けたい不名誉記録などを紹介している。やはり、ここでも大谷翔平投手(ドジャース)、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)というメジャーを代表する2人の名前が挙がった。
◆10号放った大谷翔平の“勢い”を米メディアが称賛、マウンド復帰後「40-40-40」の“新記録達成”にも期待感 「別の歴史を作ることもできる」
■ロッキーズは歴史的な黒星街道
今季のレギュラーシーズンは、早くも4分の1を消化しようとしている。『USA TODAY』は、ここまでのペースを維持した場合という条件で、記録更新に迫る選手(チーム)・部門を紹介した。数字は5月5日(同6日)時点のものとなっている。
まず、取り上げられたのは最弱球団、ロッキーズ。昨季はホワイトソックスが121敗(41勝)を喫し、1900年以降でワーストとなる敗戦記録を更新した。しかし、それからわずか1年。今季のロッキーズはさらに悪化し、ここまで28敗(6勝)で133敗(29勝)ペースとなっている。
同紙はこの状況について「現在のロッキーズは歴史的に見てもひどい野球をしており、ワースト記録争いに加わることは確実」と指摘した。
絶好調のジャッジには、塁打での記録更新が期待されている。35試合を消化した時点で101塁打となっており、最終的に467塁打となるペース。これまでの記録はベーブ・ルースが1921年に記録した457塁打であり、ルース超えは現実的な目標となっている。
■目標値150得点はクリア可能
また、ジャッジはイチローが2004年に樹立した年間最多安打「262」にも迫る勢いとなっている。35試合で55安打をマークしており、255安打ペース。同紙は「イチローのプレースタイルは間違いなくジャッジよりもこの記録に適したものだったが、ヤンキースのスターも自身初のシーズン200安打を達成できる可能性が十分にあり、首位打者のタイトルが彼のトロフィーコレクションに加われば、まさに素晴らしい勲章となるだろう」と言及した。
そして、大谷が取り上げられたのは得点。同紙は目標値として「150」を設定したが、これは1950年以降で150得点を達成したのは1人だけであり、マイルストーンと見なした形だ。大谷は33試合を消化した時点で37得点をマーク。182得点ペースとなっており、1950年以降2人目となる150得点達成者となる可能性が高い。
ただ、新記録樹立となると難しいかもしれない。これまでの最多得点は、1894年にビリー・ハミルトンが打ち立てた「196」で、同紙も「永遠に破られることのない記録」と断定している。それでもシーズン150得点に届けば、十分に快挙と言えそうだ。
同紙はそのほか、セーブや被本塁打についても更新される可能性があるとして紹介した。
◆【動画あり】大谷翔平も賛辞を贈る韓国26歳の奮闘「本当に素晴らしい」 ロバーツ監督も献身性を評価「キム・へソンのことが大好き」
◆大谷翔平に日米通算「300-200」到達の可能性 順調スタートの2025年、本塁打は日本人未踏の“250号”が射程圏内