
今季からメッツに加入したフアン・ソト外野手の“言い訳”が物議を醸している。自身の調子が上がらない理由として、昨季まで所属していたヤンキースとの違いを挙げ、一部ファンから不評を買っている。古巣ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手もコメントせざるを得ない事態となった。
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■「昨季とは相手投手の攻め方が変わった」
昨オフにヤンキースからフリーエージェント(FA)となり、15年総額7億6500万ドルという超大型契約でメッツ入りしたソト。しかし、ここまでの成績は期待に応えるものとはなっていない。
開幕から16試合で打率.250、出塁率.400、長打率.429、2本塁打、6打点だが、昨季のヤンキースでは16試合を消化した時点で打率.344、出塁率.468、長打率.541、3本塁打、15打点を記録しており、その差は明らか。
そこで、米地元『ニューヨーク・ポスト』のマイク・プーマ記者がソトに直撃。昨季との違いについて問われると「相手投手の攻め方が間違いなく変わった。昨季はメジャーで最高の打者(アーロン・ジャッジ外野手)が自分の後ろにいた。だから、(ジャッジと勝負したくない)相手投手は自分に対して積極的に勝負に来ていた。つまり、ストライクゾーンに来る球も多かったし、敬遠も少なかった。今年は明らかに違う攻め方をされている」とコメントした。
つまり、メッツ移籍後は相手投手が次打者をにらみつつ、自身との勝負を避けるパターンが増加。このため、ストライクゾーンへの投球も減少し、これが不振につながっているという趣旨の主張になっている。
■「自分らしくプレー続けて」とエール
ただ、この“言い訳”に対しては、同紙のジョン・ヘイマン記者が「ソトはジャッジやメッツ打線のサポートに関する発言を控えるべきだった。高額年俸をもらっているなら、自身が最高の打者になるべきだ」と指摘するなど批判の声が高まっている。
そして波紋は広がり、ジャッジもコメントを求められることになった。ヤンキースの主砲は「この件であれこれ議論したくない」と前置きした上で、「ピート・アロンソの活躍を見れば、彼はおそらく今一番調子のいい打者の1人を味方につけている。アロンソは打率.345(現地15日時点)を記録し、強い打球を打って走者をしっかり返している」と話し、まずはソトの次打者を称賛した。
そして「きっと彼らは大丈夫だ。私は長年(ソトを)見てきたし、間近で見る機会もあった。彼には昨年4月頃の私のプレーを思い出してもらいたい。自分らしくプレーを続けるだけでいい。きっと良くなる」とコメント。ジャッジも昨年3〜4月は不振にあえぎ、打率.207、出塁率.340、長打率.414、本塁打6本、打点18と低調だった。しかし、その後巻き返してア・リーグMVPを受賞。その経験を例に挙げ、かつての相棒にエールを贈っていた。
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