
今季のオールスターゲームのファン投票が4日(日本時間5日)から始まった。スーパースターが勢ぞろいする球宴は今から待ち遠しいが、試合前日に行われるホームラン競争も見所のひとつとなっている。ただ、そのホームラン競争を巡り、ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ外野手が今年も不参加を明言した。米複数メディアが伝えている。
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■参加は「ヤンキースタジアム限定」
2年連続最多得票でのオールスターゲーム選出が濃厚なジャッジだが、球宴前夜恒例のホームラン競争に関しては辞退することを表明した。
米メディア『Newsday』によると、「ホームラン競争に出るのか」と問われたジャッジは、「いや、出ないよ」と即答。「毎年同じ答えさ。ここ(ヤンキースタジアム)でやるなら考えるけどね。それは変わっていない」と応じたという。
2017年に新人ながらホームラン競争に参加したジャッジは、いきなり優勝。しかし、それ以降は参加を見送ってきた。
ジャッジは毎年のようにホームラン競争への再出場について尋ねられてきたが、そのたびに「オールスターゲームがヤンキースタジアムで開催される場合に限り出場する」と語っており、今年もその考えを踏襲することになった。
■投手復帰を目指す大谷も参加見送りか
昨季はドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手が優勝したホームラン競争。非常に人気のあるイベントだが、体力的負担については選手間でも懸念となっている。その声に配慮し、MLBもルール変更に着手しているものの、基本的には短時間にフルスイングを繰り返すことに変わりはない。体力の消耗が激しく、バッティングフォームを崩す要因ともされている。
例えば、大谷翔平投手(当時エンゼルス)は2021年に行われたオールスターゲームで、ホームラン競争に参加(1回戦でフアン・ソト外野手と対戦し、敗退)したが、このシーズンは前半戦で33本塁打をマークしていたものの、オールスターゲーム以降の後半戦は13本塁打にとどまり、急失速した。
ホームラン競争とペースダウンの因果関係は明確に示されていないが、大谷のような事例は過去にもあり、参加すれば優勝候補となる強打者でも回避することは少なくない。
一方、ジャッジと並び立つ大谷もホームラン競争への参加は見送る可能性が高い。今年は球宴明けに「投手復帰」を目指しており、この時期に過度な負担は厳禁。マウンドに上がるための調整を最優先とし、体力温存を図ると考えられている。
ホームラン競争における「ジャッジvs.大谷」という夢プランを期待するファンも多かったはずだが、今年はお預けとなりそうだ。
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