
米スポーツメディア『CLUTCH POINTS』は5日(日本時間6日)、「トレード期限前に『放出不可』とすべきカージナルスの1人」と題して記事を公開。移籍厳禁の選手として、ラーズ・ヌートバー外野手を指名し、「トレード交渉の対象から外すべき」と進言した。
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■「次なるチームのスター」
7月31日(同8月1日)に迫ったトレード・デッドライン。今夏も多くの移籍が実施されそうだが、『CLUTCH POINTS』は今回、各球団1人ずつ“放出厳禁”の選手を指名。カージナルスに関しては、ヌートバーを指名した。
同メディアは「この27歳はセントルイスで最もバランスの取れた選手だ。打者としての能力が高く、将来性も豊か。まさに今、全盛期に差しかかろうとしている魅力的な選手だ。カージナルスは、彼がますます成長を遂げ、次なるチームのスターになることを期待している」と記した。
チームの主力に定着したヌートバーは、今季ここまで2試合欠場したのみでフル回転。各成績もキャリアハイを塗り替える勢いとなっており、先日はオリオールズの菅野智之投手からも本塁打を放った。
■「重責を担える存在」
同メディアは、ヌートバーをポール・ゴールドシュミット内野手の後継者に位置付け。「セントルイスがゴールドシュミットをいとも簡単に手放したということは、すでにチーム内に後継者がいると確信していたからに他ならない。シーズン序盤のヌートバーの活躍を見て、多くのファンは彼がその重責を担える存在だと期待している」と指摘。今季からヤンキースへ移籍したスーパースターに代わり、チームの顔になれる可能性が高いと訴えた。
カージナルスは現在、ナ・リーグ中地区で2位。トレード期限を迎えるにあたって、ポストシーズン進出を目指して「買い手(戦力補強を行う)」となるか、あきらめて「売り手(来季に向けて整備)」となるか、判断を迫られることになる。
同メディアは「トレード期限に向けて重要な決断を下す必要があるが、すべての動きはチームの将来を見据えて行うべきだ。そうした理由から、カージナルスの若手選手たちがトレードに出されることはまずないと見られており、特にヌートバーはその対象外とされている。もし球団の計画通りに進めば、ヌートバーとその仲間たちが、セントルイスの次なる時代を築くだろう」とした。
2023年のWBC日本代表に名を連ね、侍ジャパンの世界一奪還にも大きく貢献したヌートバー。人気者になり、安打を放った際に行う“ペッパーミル・ポーズ”は大流行した。
ヌートバーの未来はどこにあるのか。まずは今夏のトレード・デッドラインに注目が集まる。
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