
開幕から好調なチームが目立つナ・リーグ西地区。東京シリーズでカブスに2連勝、さらに開幕8連勝を飾ったドジャースは9勝4敗と悪くない数字ながらも現在(日本時間4月9日時点)3位となっている。そのさらに上をいくのがパドレスとジャイアンツ。特にジャイアンツに関しては、ここまでのロケットスタートを予想した人が少なかったのではないだろうか?
好調の要因となっているのが、2年目を迎えるイ・ジョンフ外野手だ。
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■昨季はアクシデントも…今季は春から好調維持
2023年オフに6年1億1300万ドル(約164億円)でジャイアンツと契約を交わした“韓国のイチロー”は、昨シーズン5月の試合中にフェンスに激突し負傷。手術のため、その後のシーズンを全休するハプニングに見舞われた。
しかし、今季はオープン戦で2本塁打を記録するなどスプリングトレーニングから好調を維持。現在までに本塁打はないものの、10試合に出場し打率.308、12安打、3打点、OPS.819と、中軸としてチームの快進撃を支えているのだ。そんなイ・ジョンフについてMLB公式サイトでは「Jung Hoo Lee puts on a show for his ‘Hoo Lee Gans’(イ・ジョンフが「フー・リー・ガンズ」のショーを披露)」という記事でピックアップした。
【実際の映像】本拠地に登場した「フー・リー・ガンズ」
「フー・リー・ガンズとして知られる新しいファンクラブがスタンドに現れ、彼を応援した」と報じるなど、ホームスタジアムであるオラクル・パークで彼の人気は絶大。レッズとの3連戦となった7日(同8日)の試合でも0-2でビハインドの9回、ここまで凡打続きだったイ・ジョンフは最終打席でライト前に安打を放つなどサヨナラのチャンスメイクに貢献。結局完封負けとなり連勝が止まってしまったが、自身は8試合連続安打と好調を維持した。
打撃に加え、彼のアグレッシブな守備でのプレーもファンを興奮させている。昨年怪我をしたため、守備に対してまだ怖さがあるかと思いきや、華麗なスライディングキャッチを披露するなど、韓国球界で5年連続ゴールデングラブ賞を受賞した名手はアグレッシブなプレーに対して躊躇はない様子。
【実際の映像】本拠地センターで披露したスライディングキャッチ
Jung Hoo Lee is flashing the leather tonight!
And his fan club is loving it 😂 pic.twitter.com/Re6Mg8vJu4
— MLB (@MLB) April 8, 2025
パドレスからレイズに移籍したキム・ハソン内野手や、今季ドジャースに加入したキム・ヘソン内野手など韓国球界からMLBへ挑戦する野手も増えている昨今。イ・ジョンフが活躍を重ねることで、より一層メジャーへ挑戦する韓国人が増えていきそうだ。
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