
卓球の「WTTチャンピオンズ仁川」は6日、女子シングルスの準決勝が行われ、世界ランキング5位の張本美和(木下グループ)は同4位の陳幸同(中国)と対戦。ゲームカウント2ー4で敗れ、決勝進出を逃した。
世界ランキングの上位者による日中対決となったこの一戦を、中国メディアも速報で伝えるなど、高い関心を寄せている。
◆卓球女子シングルス準決勝「張本美和 vs. 陳幸同」リアルタイム速報・途中結果・試合結果 世界4位の中国勢に敗れ決勝進出&優勝逃す【WTTチャンピオンズ仁川】
■王芸迪とともに決勝進出
張本美は今大会、1回戦から1ゲームも落とすことなく勝ち上がり、準々決勝では世界7位の蒯曼(中国)に4-0で勝利。力の差を見せつけて世界4位の中国勢に挑んだ。しかし、昨年2度勝利していた陳幸同の堅実なプレーの前に第1ゲームを4-11で落とすと、主導権を握った第2ゲーム、第5ゲームを奪ったものの試合を通して安定感を発揮した相手を崩しきるには至らず。2-4で敗れ、決勝進出を逃した。
この一戦を中国の『捜狐』が「陳幸同がミワ・ハリモトに『リベンジ』し、中国勢がWTTチャンピオンズ仁川の1位、2位を独占」と報道。直前の試合で決勝進出を決めた王芸迪(中国)と合わせて、中国からファイナリストが生まれたと伝えている。
焦点となったのが第3ゲーム以降の攻防で、張本美は1-7と大きく離されながら4連続ポイントで5-7と2点差まで追いついた。勝負所と見た陳幸同はここでタイムアウトを取る決断を下した。
記事内では先にリードを奪った陳幸同が「総合的に堅実的な粘り強さを見せつけた」としつつ、「中国選手は調整のためにすぐにタイムアウトを取った。陳幸同はすぐに立ち直り、4連続ポイントを奪って11-5で再び勝利した」と勝ち越した場面に触れ、さらに第4ゲームも奪ったことで、「ミワ・ハリモトを絶望的な状況に追い込んだ」と2ゲーム差をつけたことで試合を優位に運んだと記した。

張本美和(C)WTT
今大会陳幸同は準々決勝で伊藤美誠(スターツ)に逆転勝ちしたのに続き、昨年敗れていた張本美にも勝利。上位進出を狙った日本勢を立て続けに破った中国の27歳が存在感を放った。
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