
ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦が18日(日本時間19日)、メッツの本拠地シティフィールドで行われた。ドジャースは3勝1敗でワールドシリーズ進出に王手をかけていたが、6-12で敗れた。
「1番DH」で先発出場した大谷翔平投手は、4打数2安打1四球で3試合連続安打をマーク。「2番右翼」のムーキー・ベッツ外野手も、本塁打を含む4打数2安打1四球と好調をキープ。試合には負けたが、MVPコンビの活躍にチームメートたちから称賛の声があがっている。
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■アストロズの2人は「ズルした」
前日17日(同18日)の試合で、大谷は先頭打者アーチを含む3打数1安打1打点3四球、4得点をマーク。ベッツも2ランを含む6打数4安打4打点、3得点と大暴れ。そこで、好調をキープする1、2番コンビを米スポーツメディア『The Athletic』が特集。2人合わせて「他に類を見ないワンツーパンチを繰り出す」とした。
同メディアはMVPコンビで形成する1、2番について、チームメートたちの声を紹介。まず直撃したのは、通算212勝を誇る大エース、クレイトン・カーショー投手。あらゆる大舞台を経験してきたベテラン左腕は最初、アーロン・ジャッジ外野手とフアン・ソト外野手のヤンキースコンビやマニー・ラミレスとデービッド・オルティスのレッドソックスコンビらの名前も挙げた。しかし、デュオではなく1、2番に限定すると「私がこれまで投げてきた相手のことを思い返すと……。見つけるのは難しい。今のところ、間違いなく私たちのペアが最高のワンツーパンチだ」とした。
アストロズのホセ・アルトゥーベ内野手とアレックス・ブレグマン内野手も良かったが、カーショーは「彼らは不正をしていた。一緒には論じられない」とバッサリ。サイン盗みという不正行為を行っていたチームからは選出できないと切り捨てた。
■フリーマン「相手先発は大変」
カーショーに同調したのは、大谷、ベッツと並ぶMVP受賞者フレディ・フリーマン内野手。「(ナンバーワンは)ショウヘイとベッツだ」とし、「ショウヘイはしっかりカウントを稼ぐことができる。ただ、すごくアグレッシブにもなれるので、他の一流選手と同じように強打を発揮できる。ムーキーはカウントをうまくコントロールし、出塁するのがうまい。だから、相手の先発投手は本当に大変なんだ。いきなり、殿堂入りすることになる2人の選手と対戦しなければならないからね」と笑った。
同メディアによると、17日の試合で生まれた「1番打者が本塁打を1本以上、4得点以上、3四球以上」「2番打者が4安打以上、4打点以上」を記録したのは、1920年に打点が公式統計として採用されて以来、レギュラーシーズン、ポストシーズンを通じて初めてだという。
記事を担当した同メディアのジェイソン・スターク記者は最後、「2024年のドジャースでは、2人のモンスターが合わせて73本の本塁打と147本の長打を放った。もう一度言おう。こんなことは見たことがない。ソトとジャッジが1、2番を打ち始めない限りは!」と締めくくった。
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