
ナ・リーグ西地区で首位を走るドジャース。「MVPトリオ」を筆頭にスーパースターが顔を揃えるチームにあって、メジャー2年目の若武者、アンディ・パヘス外野手が輝きを増している。急成長を遂げる24歳に対して、デーブ・ロバーツ監督は「オールスター級」と賛辞を贈った。
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■指揮官「非常によく振れている」
パヘスは2日(日本時間3日)からドジャースタジアムで行われたメッツとの4連戦で、17打数7安打1本塁打をマーク。大活躍した24歳について、ロバーツ監督は「彼はまるでオールスター選手のようだ。本当にそうだよ。17打数7安打だし、アウトになったとしてもライナー性の当たりだった。彼は今、非常によく振れている。自信というのは大きな要素で、オールスター選手のようなプレーをしている」と賛辞を贈った。
また、ロバーツ監督のコメントを受けて、米メディア『Dodgers Nation』のダグ・マケイン記者がXを更新。「パヘスは今季、最も優れた外野手の1人であり、OPSは.833、12本塁打を記録している」とつづった。
このOPS.833は5日(同6日)終了時点で、外野手の中では9位に上昇。フェルナンド・タティスJr.(パドレス)やフアン・ソト(メッツ)らスーパースターを上回る数字となっている。
■マイナー降格寸前からV字回復
パヘスの快進撃は注目度を増しており、米メディア『Athlon Sports』は「カブスのピート・クロウ=アームストロング外野手やナショナルズのジェームズ・ウッド外野手に隠れがちだが、パヘスも彼らと同じ土俵で語られるべき存在だ。直近10試合では打率.390、3本塁打、10打点、OPS1.114という成績を残している」と称賛した。
今季序盤は打率1割台に低迷し、マイナー降格寸前だったパヘス。現在は打率.289、12本塁打、39打点まで上昇し、どん底からの見事なV字回復でレギュラーポジションをガッチリ確保している。
7月に行われるオールスターゲームのファン投票が始まっているが、外野手部門でノミネートされているパヘス。ビッグネームに押し出される形で、選出は叶わないかもしれないが、オールスタークラスにまで成長したことは確かなようだ。
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