
MLB公式サイトは15日(日本時間16日)、「今季の12大サプライズ」と題した記事を掲載。その中のひとつとして、ルーキーで鮮烈な投球を続けるカブスの今永昇太投手を選出した。
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■コストパフォーマンスの良さにも言及
同記事でトップに選ばれたトピックは、ナ・リーグ西地区の優勝争い。開幕当初はドジャースの独走と見られていた地区制覇が、ここにきて大混戦の様相を呈している。首位ドジャースを追うダイヤモンドバックスとパドレスが、ともに2ゲーム差まで接近。両チームとも直近10試合で9勝1敗と勝ち星を重ねている。
トピックのひとつに選ばれたのが、今季メジャーデビューを果たした今永の快進撃だ。同記事を寄稿したアンソニー・カストロビンス記者は「ショウタ・イマナガはヨシノブ・ヤマモトより価値がある」と題して、今季の活躍を紹介。
「昨季オフ、ヤマモトはMLBで一度も投げていないにも関わらず、ドジャースと12年3億2500万ドルという驚異的な契約を結んだ。それに比べれば、イマナガのカブスとの4年5300万ドルという契約は地味なもの。ヤマモトは非常に優秀な投手だが、肩の故障で14試合の登板にとどまっている。一方で、イマナガは128回1/3を投げて9勝2敗、防御率3.16、ERA+133という成績だ」と、高額契約の山本由伸投手と比較した上で、今永のパフォーマンスに称賛を贈った。
そのほかでは、ブルワーズとガーディアンズの両リーグ中地区快進撃や、ベテラン左腕クリス・セール投手の復活、ロイヤルズの大躍進、怪物新人ポール・スキーンズ投手、80盗塁を見据えるレッズのエリー・デラクルーズ内野手の成長などが、今季のサプライズとして挙げられた。
ポストシーズン争いが佳境を迎える中で、ますます盛り上がりを見せる今後のメジャーリーグに引き続き注目だ。
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