
パイレーツのポール・スキーンズ投手が、16日(日本時間17日)に開催されるオールスターゲームのナ・リーグ先発投手に指名された。新人では野茂英雄氏以来の快挙となる。
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■「とてもクールだよ」
2023年のドラフト1巡目全体1位でパイレーツに入団したスキーンズは、今季5月11日(同12日)にメジャーデビューを果たし11先発で6勝負けなし。防御率1.90と鮮烈な活躍を続けている。
MLB公式のデータページ『Baseball Savant』によると、407球投じたフォーシームの平均球速「99.1マイル(約159.4キロ)」は、今季の先発投手でナンバーワン。決め球スプリット(※本人曰くシンカーだそうで「スプリンカー」とも呼ばれる)は、被打率わずか.157で被弾なし。同球種部門のRunValueでは「+13」を記録し、メジャーで“もっとも失点を抑止するスプリット”と評価されている。
スキーンズは12日(同13日)に米人気ポッドキャスト『ダン・パトリック・ショー』にリモート出演。オールスターでナ・リーグを指揮するダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督から、オールスターの先発投手という大役に指名された。思わぬサプライズを受けたスキーンズは、「信じられない……」と驚き、笑顔を見せた。11日(同12日)のブルワーズ戦では、7回を無安打11奪三振の快投を見せていたが、オールスターゲームでの先発はあまり考えていなかったとのこと。
「今はオールスターゲームに集中できる。とてもクールだよ」と、感激を口にしたスキーンズ。昨夏の“全米1位”に相応しい圧倒的なパフォーマンスを見れば、この大抜擢に異を唱えるファンはいないだろう。
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