
ドジャースは29日(日本時間30日)、レッズからアレクシス・ディアス投手をトレードで獲得したことを発表した。投手陣に故障者が続出しているなかでの電撃トレードについて、現地メディアや記者が詳細を報じている。
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■メッツのリリーフ右腕を兄に持つ
28歳のディアスはプエルトリコ出身でメッツのエドウィン・ディアス投手は実兄にあたる。2022年にメジャーデビューを果たすと、23年には自身初のオールスターに出場するなど、71試合に登板し9勝6敗37セーブ、防御率は3.07を記録。翌24年シーズンは60試合に登板し、2勝5敗28セーブ、防御率3.99を記録していた。
2025年のドジャースは開幕から投手陣に故障者が続出しており、リリーフ投手の登板過多が問題視されていた。そんななか、今季は開幕から不振でマイナー落ちしていたディアスに白羽の矢が立った形となった。
地元メディアの『ドジャース・ネーション』は、「ドジャースがナショナル・リーグ中地区からオールスタークローザーを獲得の大型トレード」と見出しを打ち詳細を報道。マイナーのマイク・ヴィラーニ投手を差し出す形で、獲得に成功したことを伝えている。
また、『ロサンゼルス・タイムズ』のジャック・ハリス記者はこのニュースを伝えるとともにドジャースが下した判断に焦点をあてており、「注目すべきはエバン・フィリップスが40人のロースター枠を空けるために、60日間の故障者リストに移されたこと」と、2022年から3年連続60試合登板を果たしていた30歳右腕の復帰が後半戦になると見通しを立てている。
ドジャースは開幕前にレンジャーズからカービー・イェーツ投手、パドレスからタナー・スコット投手といった実績あるリリーフを獲得したものの、防御率4点台と安定性を欠いている。ブルペン陣への負担が増す緊急事態のなか、レッズから獲得したディアスは救世主となれるのか。
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