1年で大きく進化した国内女子ゴルフ ツアー全体の平均ストロークは4日間で“約1打減” | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

1年で大きく進化した国内女子ゴルフ ツアー全体の平均ストロークは4日間で“約1打減”

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1年で大きく進化した国内女子ゴルフ ツアー全体の平均ストロークは4日間で“約1打減”
  • 1年で大きく進化した国内女子ゴルフ ツアー全体の平均ストロークは4日間で“約1打減”

2023年の国内女子ゴルフはツアー全体のレベルアップが顕著な1年となった。

2年連続の賞金女王となった山下美夢有は、女子としては史上初となる2年連続の平均ストローク60台を記録。先日のJLPGAアワードで新人賞を獲得した神谷そらは、ツアー新となる平均飛距離260.82ヤードを記録するなど話題を集め、10代でツアー4勝という史上3人目の快挙を達成した櫻井心那は、同アワードで敢闘賞を獲得した。

ツアー終了後には、西郷真央吉田優利がLPGA Qシリーズで2位と7位タイに入り、来季LPGAツアーのツアーカードを手にした。さらにTOTOジャパンクラシックでは稲見萌寧が優勝し、LPGAツアー参戦を決めている。

世界レベルで戦える選手も増えてきた国内女子ツアー。今季のスタッツを見ると昨年より大きく進化していることがわかる。

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■1年で大幅な進化を遂げた国内女子ゴルフ

JLPGA公式ホームページで発表されているスタッツのうち、平均飛距離、フェアウェイ(FW)キープ率、パーオン率などの12項目を昨年と比較すると、1年間でツアーのレベルが大幅にアップしている。

ティーショットに関連する平均飛距離とFWキープ率を見ると、平均飛距離は2.69ヤード伸びている。その分FWキープ率は昨年より2.9886%減少したが、飛距離が伸びた分の誤差というところだろう。パーオン率やリカバリー率、サンドセーブ率といったセカンドショットやアプローチに関連するスタッツも全て向上。飛距離だけでなくショットの精度も上がっている。

パッティングもショットほどではないが改善しており、取り上げた12項目のうちFWキープ率以外は昨年を上回っている。そのなかでも注目したのが60台のラウンド数。60台のラウンド数の平均を見ると、昨年は12.97回なのに対し今年は15.09回で、2.12回も増化。平均ストロークも昨年の72.1395から0.2567改善されており、4日間にすると約1打以上スコアが変化している。

2023年国内女子ツアー全体の平均スタッツ

2023年国内女子ツアー全体の平均スタッツ

これは岩井明愛・千怜の岩井ツインズや櫻井といった今季急成長した選手と、若手に負けないプレーを続けたベテラン選手の活躍がツアー全体のレベルアップに繋がっている。例えば今年プロ19年目のシーズンを送った上田桃子の平均ストロークを見ると70.3445で全体4位。プロデビュー以来最小の平均ストロークを記録した。

若手とベテランがお互い刺激しあいレベルアップしている今の国内女子ゴルフ。来季も高いレベルでの戦いに期待が持てそうだ。

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(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)

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