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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は9日(日本時間10日)、移動日となっており11日(同12日)にワシントン州シアトルで行われるオールスター2023に向け英気を養っていることだろう。
前日のロサンゼルス・ドジャース戦には「1番DH」で先発出場。5試合ぶりとなる32号を放つなど4打数3安打3打点と今季6度目となる「サイクル未遂」の大車輪の活躍を見せた。
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■「ショウヘイはマシンだ」
この活躍に対し2021年までエンゼルスの中継レポーターを務めたホセ・モタさんが日本テレビからの取材に応えた。
大谷の打撃についてはその対応力に驚いているとした。多くの日本ファンも知るところだが、大谷はメジャーデビュー2018年のオープン戦で打率.125と絶不調。右足を上げる打撃フォームをすり足打法に変更し対応した。ホセさんは「足を上げるとメジャーの速いボールに対応できません。彼は速いボールに慣れていなかったのです。以前とは別の打者のようでした」とこれについても解説。
ホセさんは大谷は毎シーズンこうした対応によりレベルアップを重ねていると着目。今季は変化球への対応力が向上。2021年は.256だった変化球に対する打率を今季は.278へと向上させている(打率は現地9日現在)。今季の本塁打32本のうち26本が変化球を叩いたものだ。
ホセさんは今季の大谷の活躍について「MVPだ」と即答。「ショウヘイが何本ホームランを打てるか聞かれる度に『60本以上』と答えています」とした。
ホセさんはさらに「彼は特別な人間です。というか人間じゃない、マシンだ」と結んだ。
オールスターでの活躍ももちろん期待したいが、後半戦も前半戦同様に打ちまくり、日本選手初となるホームラン王の称号を手にしてもらいたいものだ。
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文●SPREAD編集部