【全米オープン】松山英樹、初開催のロサンゼルスCC攻略は“点で狙えるショット”がカギ 男子海外ゴルフ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【全米オープン】松山英樹、初開催のロサンゼルスCC攻略は“点で狙えるショット”がカギ 男子海外ゴルフ

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【全米オープン】松山英樹、初開催のロサンゼルスCC攻略は“点で狙えるショット”がカギ 男子海外ゴルフ
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PGAツアーメジャー第3戦「第123回全米オープン」は15日、ロサンゼルスカントリークラブ・ノースコース(カリフォルニア州/7423ヤード、パー70)で開幕する。

例年優勝スコアがイーブンパーとなるようにコースのセッティングがされており、各国のトッププロが集結してもスコアを伸ばすのは難しく、4大メジャーのなかで最も忍耐力が試される大会となっている。

日本からは松山英樹石川遼桂川有人永野竜太郎の4選手が出場予定。初開催となる名門ロサンゼルスCCノースC(LACC)で、どのような戦いが繰り広げられるのか。

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■LACCは特殊なレイアウトのコース

会場となるLACCは、ロサンゼルスの中心地ビバリーヒルズにある名門コース。同コースは、2017年にUSGAとR&Aによって争われるウォーカーカップの会場となったが、PGAツアーの会場として大会が行われるのは、1940年のLAオープン以来。またロサンゼルス地域で全米オープンが行われるのは、1948年にリビエラCCで行われて以来75年ぶり。

LACCは、パー3が5つ、パー5が3つとかなり特殊なコースレイアウト。特にパー3は280ヤード前後の非常に長いホールもあれば、ピンポジションによっては最短で80ヤードとなるホールもあり、普段ではあまり見られないプロの技術を目の当たりにするだろう。また5つあるパー3は、全てグリーンが深いバンカーや荒れ地で囲まれ、かつ砲台グリーンもあり、攻略には点で狙うショット力が重要となってくる。

他にもLACCの特徴として、チャンスホールの次は非常に難しいホールが待ち構えている、一瞬も気の抜けないコースレイアウト。

例えば、6番パー4は330ヤード。グリーンエッジまで295ヤードでワンオンも可能なホールとなっている。ワンオンを狙わず、左のフェアウェーに刻んだとしてもバーディチャンスにはつけやすく、LACCのなかでは比較的スコアを伸ばしやすい。しかし、7番パー3は284ヤード。表示上の距離は6番パー4と46ヤードしか変わらない。さらに6番のグリーンエッジまでは295ヤードであることを考慮すると、実際には10~20ヤードほどしか距離の差はない。

6番パー4と変わらない距離の7番パー3では、パーで上がれれば御の字。しかし、6番で崩れると7番での挽回は難しく、そのまま悪い流れを断ち切れない可能性も高い。1つのミスが大崩れにつながる気の抜けないコースだ。

■攻略には抜群のショット力と粘り強さ

特徴的なLACCを攻略するには、抜群のショット力が必要だ。今回出場する日本人選手の中では、やはり松山英樹の活躍に期待したい。

松山のスタッツを見ると、一時期よりショットスタッツが復調しており、なかでもストロークゲインド(SG)・アプローチ・ザ・グリーン※では1ラウンドあたり0.450(30位)を記録。得意のアイアンショットやパー3でのティーショットが松山のゴルフを支えている。また今季はグリーン周りも冴えており、リカバリー率は66.12%(6位)と、崩れないゴルフを続けている。

直近の「ザ・メモリアル・トーナメント」でも4日間を通し、パーオン率は58.33%(12位タイ)、SGアプローチ・ザ・グリーンは1.457(20位)という安定したショットを見せ、通算イーブンの16位タイで大会を終えた。

松山はこれまで全米オープンに9度出場し、予選落ちは1回のみ。2017年には2位タイでフィニッシュするなど、相性の良いメジャーでもある。今年の会場であるLACCは、特にショット力が必要となるだけに、ショットメーカー松山にとっては絶好の舞台となりそうだ。2021年のマスターズ以来となるメジャー制覇なるか、松山の活躍に注目したい。

※ストロークゲインド・アプローチ・ザ・グリーンは、パー3のティーショット、パー4とパー5の2打目で稼いだ打数を測る指標。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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