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セ・リーグは3月31日に開幕したばかりだが、注目はもちろん侍ジャパン戦士。ワールドベースボール・クラシック(WBC)決勝アメリカ戦でアベック弾を決めた昨季三冠王・東京ヤクルトスワローズの村上宗隆と読売ジャイアンツの主砲・岡本和真、しのぎを削った両者の昨季を振り返りたい。
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■昨季3・4月は岡本が月間MVP
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日米決戦、岡本和真にも一発が飛び出す (C) Getty Images
昨季の打撃成績だけを見れば、村上が打率.318、56本塁打、134打点。岡本が打率.252、30本塁打、82打点を記録。当然ながら三冠王に輝いた村上が岡本を上回る。だが、3・4月に限れば、岡本は村上に負けない数字を残した。
・昨季3・4月打撃成績村上宗隆 打率.297、6本塁打、20打点岡本和真 打率.264、10本塁打、25打点
実際、昨季3・4月月間MVPに輝いたのは岡本。4月後半には4試合連続本塁打を放つなど、両リーグ最速の2桁本塁打と打点を積み重ね2冠に輝いている。村上は好成績を残したものの、月間MVPには至らなかった。
■WBCと異なり本来の力を発揮か
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昨季三冠王で、待望の同点弾を放った村上宗隆 (C) Getty Images
WBC準決勝・決勝とここぞという場面で勝負強い一打を放った村上だが、WBC通算の打撃成績は打率.231、1本塁打、6打点と苦しむ姿も見られた。開幕への不安視されたものの、村上のこれまでの3・4月打撃成績を見てみると2年連続で3割近い打率を継続している。
・村上宗隆3・4月打撃成績2022年 打率.297、6本塁打、20打点2021年 打率.295、10本塁打、22打点
3・4月度での月間MVP受賞歴がない村上だが今季開幕戦では第1打席目に本塁打。昨季最終打席の56号ホームランとのシーズンをまたいだ連続打席弾をマーク。WBCとは異なり本来の力を発揮し始めた。
村上は岡本と「師匠」とも呼ぶが、シーズンに入ればやはりライバル。セ界を代表する主砲の打棒から目は離せない。
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文●SPREAD編集部