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欧州チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16の第1戦2試合が21日に行われ、日本代表MF鎌田大地の所属するアイントラハト・フランクフルトはホームでナポリに0-2で敗れた。
■守護神トラップに次ぐ高評価
地元紙『Frankfurter Rundscau』は、出場選手のランク付けと寸評を掲載。記事は「アイントラハト・フランクフルトで頼れるのはケビン・トラップだけ」の見出しが付き、守護神トラップがチーム単独最高評価となった。
フル出場した鎌田はトラップに次ぐ2番目のカテゴリー「十分合格」に入り、その中ではトップの評価となった。
寸評では、まず「欧州カップ戦で見せてきた姿を再び見せた。試合を楽しみ、再び勇敢なプレーが出ていた。試合の形勢を変えようとトライしていた。なぜ彼の退団が損失になるのか、あらためて認識させた」と、鎌田が欧州カップ戦で再び高いパフォーマンスを発揮したこと、チームにとって欠かせない存在であると伝えた。
鎌田に関しては、2021年にノーベル化学賞を受賞し、フランクフルトのファンとして知られるベンジャミン・リスト氏の衝撃発言が大きな話題をさらっている最中だ。リスト氏は『Amazonプライム』の中で、自身が日本好きでフランクフルトに所属する元日本代表主将長谷部誠の大ファンあること、そして鎌田がクラブに残留してくれるならノーベル賞のメダルを鎌田に譲ってもいいと発言し、ドイツでは“仰天オファー”としてメディアに大きく取り上げられている。
寸評の後半は、これを受ける形で「フランクフルト出身のノーベル賞学者ベンジャミン・リストのオファーを聞いたらもう一度考えるかもしれない。筋金入りのアイントラハト・ファンである化学者は、鎌田が残留するなら(ノーベル賞の)メダルを譲ってもいいと言っているのだ」と続いた。
ホームで痛恨の黒星を喫したチームにあって、鎌田は注目を集めるのも当然のプレーを見せたことが高い評価につながったようだ。
なお、長谷部はベンチ入りも出番がなかった。第2戦は3月15日に行われる。
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文●SPREAD編集部